倉庫建設
倉庫の新築・増築時に
押さえておきたい建築基準法の
規定とは?

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事業の拡大に伴う倉庫新築や床面積を増やす増築、災害対策としての増築など、倉庫を新築、増築することを検討する場合、どのようなことに注意すべきか不安に感じている方もいるかもしれません。
そこで今回は、倉庫の新築・増築時に確認すべき建築基準法の概要から関係する規定、必要な手続きまでご紹介します。

目次

1.倉庫の新築・増築時に確認すべき建築基準法の定義とは

倉庫の新築・増築時に確認すべき建築基準法の定義とは

倉庫の新築・増築時に確認しなければならない法律の一つが建築基準法です。

●建築基準法とは?

建築基準法とは、建築物の安全や衛生面の確保や計画的な都市運営のために、建築物の敷地や構造、設備、用途などの最低基準を定めたものです。例えば火災が起きにくく、起きても被害を最小限にとどめるための規定があります。一定規模の建築物を新築や増築など、建築する際には建築基準法の規定に従う必要があります。

●建築基準法における倉庫の新築・増築の定義

建築基準法における「建築」には、「新築、増築、改築、移転」の4つをすべて含みます。そのため倉庫の新築と増築はどちらも建築となり、建築基準法の対象となります。

倉庫は、建築基準法において「特殊建築物」に該当し、不特定多数の複数人が利用する建築物で、他に学校や映画館などが該当します。特殊建築物はさまざまな人が利用するため、火災防止のために主要構造部などに制限がかかります。

加えて、倉庫は従業員の作業場所であり、商品の保管も行うことから、火災などが起きると大きな損害を被ることになります。万が一のときに備えた万全の建築を行っておく意味でも、建築基準法を遵守し、適切に建築を進めることが重要です。

2.倉庫の新築・増築時に確認すべき建築基準法の規定

倉庫の新築・増築時に確認すべき建築基準法の規定

倉庫の新築・増築時に、必ず確認しておくべき最低限の建築基準法の規定をご紹介します。

●用途地域

倉庫を新築する場合、どこにでも建てられるわけではありません。倉庫が建てられる「用途地域」である必要があります。倉庫は「自家用倉庫」と「倉庫業倉庫」の2種に分かれ、それぞれ次の用途地域に建築できます。

・自家用倉庫(自己利用目的)
第二種中高層住居専用地域(2階以下かつ1,500㎡以下の場合)
第一種住居地域(3,000㎡以下の場合)
第二種住居地域
準住居地域
近隣商業地域
田園住居地域(農産物や農業の生産資材の貯蔵目的の場合)
商業地域
準工業地域
工業地域
工業専用地域

・倉庫業倉庫(倉庫の貸出目的)
準住居地域
近隣商業地域
商業地域
準工業地域
工業地域
工業専用地域

●建ぺい率・容積率

建ぺい率とは、敷地に対する建築面積の割合です。
容積率とは、敷地面積に対する延べ床面積の割合です。

建ぺい率=建築面積/敷地面積×100
容積率=延べ床面積/敷地面積×100

地域ごと規定が異なるため、規定の率を調べ、それを超えないことが求められます。

●高さ制限

景観を損ねないため、また日当たりの関係から建築物の高さ制限が地域ごとに定められています。

●斜線制限

隣接する前面道路や隣地の採光や通風を確保したり、圧迫感を和らげる目的で、道路や隣地境界線からの距離に応じて、建築物の各部分の高さを制限するものです。地域ごとに制限が定められています。

●既存不適格建築物

古い倉庫の増築を行う場合に注意が必要なのが、現行法に沿っているかどうかです。建築した当時の基準に沿っていたとしても、増築する場合には現行法に合わせなければなりません。現行法に沿っていない建築物を既存不適格建築物と呼びますが、該当する場合は特に注意が必要です。

今回は、あくまで主要なものをピックアップしてご紹介しておりますので、実際に確認する際には建築基準法を参照し、不明点があれば専門家や建築会社にご相談ください。古郡建設でも承れます。

3.倉庫の新築・増築時に行う必要のある主な手続き

倉庫の新築・増築時に行う必要のある主な手続き

倉庫の新築・増築時に行う必要のある主な手続きをご紹介します。

●【建築前】建築確認申請

建築前には、建築基準法などに合致しているかどうかを判断するために、建築確認申請が必要です。倉庫の場合は、一部不要となるケースがありますが、基本的に必要です。

例えば10平米以下の床面積の増築の場合は不要になりますが、防火地域や準防火地域では必要です。このように、細かな条件もありますので、十分に確認しなければなりません。

なお、申請先は自治体もしくは国土交通大臣や知事から指定された民間の指定確認検査機関です。

事前審査の後、建築確認が行われます。建築確認で問題なければ確認済証が発行されます。その後、工事着工となります。

●【工事完了後】完了検査

工事が完了したら、完了検査が行われます。完了検査では、建築確認通りに工事が行われたか、改めて確認します。問題なければ検査済証が発行されます。

4.まとめ

倉庫の新築や増築の際には、建築基準法に合致するかどうかをあらかじめ確認し、建築確認申請などの手続きを経る必要があります。

不明点をなくしておくことが、希望の倉庫の新築や増築につながると考えられます。

倉庫の新築、増築時には、まずは古郡建設にご相談ください。

対応エリア AREA

古郡建設は、埼玉県・群馬県で、多くの印象的な
倉庫を多数生み出してまいりました。

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よくある質問

倉庫・工場・店舗設計、何からはじめたらいいのでしょうか?

まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問合せください。

埼玉県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。埼玉の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。

埼玉県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説

私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

群馬県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉より遠いものの首都圏や京浜工業地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。群馬の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。

群馬県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説

私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

埼玉や群馬の店舗建設の特徴やコツはありますか?

埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

事業用地があり活用方法に悩んでいます。

古郡建設では、埼玉県・群馬県の事業用地を募集しています。具体的な募集内容については下記で詳しく記載しています。
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わたしたち古郡建設は、大正3年の創業以来1世紀以上にわたり、地域発展のお手伝いを続けてまいりました。そして多くの皆さまに支えられながら、これまで高い評価をいただくことができました。

ただし今、世界は、社会の構造を変えるような技術の進歩、先の見えない国際情勢など、歴史的な激動の時代を迎えています。

このような時代の中で、生き残り、そして発展を遂げていくには、これまでとはまったく違うやり方や考え方が必要です。建設会社の仕事は、街をより住みやすく変えていくことです。

街を変えるのが仕事なら、建設会社自体も、時代の変化に合わせて変わっていかなければならないと、強く感じております。閉塞感、若者離れ、固い…従来の建設業界のイメージを突きぬけることが、更なる発展に必要不可欠なのです。

代表取締役社長 古郡栄一

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