大久保様倉庫新築工事






発注者様 | 大久保勝令 |
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設計・監理 | 古郡建設株式会社 一級建築士事務所 |
竣工 | 令和3年6月 |
構造・規模 | 鉄骨造1階 |
延床面積 | 101.5㎡ |
工事概要 | 既存木造平屋住宅解体 S造平屋倉庫新築 庭園工事 |
所在地 | 埼玉県深谷市 |
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新たに倉庫業を始める際には、倉庫業法に基づき国土交通省からの登録を受ける必要があります。今回は倉庫業法に基づく倉庫の種類や、それぞれ保管できる物品の種類について解説していきます。
倉庫業を始めるためには、倉庫業法に基づき国土交通省からの登録を受ける必要があります。倉庫業法では安全に物品を保管するためのルールが定められており、登録には倉庫の種類ごとに定められた施設・設備基準を満たしていることや、倉庫管理主任者の選任などが義務付けられます。
倉庫業とは、寄託を受けた物品を倉庫において保管する事業のことを指し、多種多様な物品や製品を安全に保管・管理する物流業務を担っています。倉庫の種類は「営業倉庫」と「自家用倉庫」の2種類に分けられ、倉庫業で利用する倉庫が「営業倉庫」で、厳しい基準を満たし、国土交通省が倉庫業の営業を認めた施設を指します。
自家用倉庫とは、名前の通り倉庫の所有者が自社製品を保管するのに使用する倉庫の種類を指します。例えば、製造業者や卸売業者が、自社工場で生産した製品を保管するためや、営業販売用の拠点として商品を保管するための施設として利用されます。建築基準法や消防法の定める基準を満たす必要はありますが、倉庫業法の定める基準はなく管理者の裁量に任されます。
自家用倉庫として建設可能な用途地域は下記の通りです。
【自家用倉庫として建築が可能な用途地域】
第二種住居地域・準住居地域・近隣商業地域・商業地域・準工業地域・工業地域・工業専用地域
営業倉庫は営利目的で他社・他人の荷物を保管する目的で使用される倉庫の種類を指します。倉庫業を始める前には、倉庫業法に基づき国土交通省からの登録を受ける必要があります。倉庫の種類ごとに定められた施設・設備基準を満たしていることや、倉庫管理主任者の選任などが義務付けられるため、自社が扱う物品にあった倉庫の登録が必要です。
営業倉庫の建設可能な用途地域も自家用倉庫と異なり、自家用倉庫より建設可能地域が限られます。
【営業倉庫として建築が可能な用途地域】
準住居地域・近隣商業地域・商業地域・準工業地域・工業地域・工業専用地域
倉庫建築を計画する上で必ず確認しなければならない用途地域については、以下のコラムでも説明しています。
>倉庫建築を計画するうえでおさえておきたい土地に関するポイント
倉庫業法が適用される営業倉庫には、第1類〜第3類倉庫、野積倉庫、水面倉庫、貯蔵槽倉庫、危険品倉庫、冷蔵倉庫、トランクルームなど、全部で9種類に分類されます。それぞれの倉庫の種類や特徴についてご紹介します。
普通倉庫は、倉庫業法施行規則で定められた施設設備基準によって分類されます。普通倉庫では、幅広い物品を保管することができ、個人の財産の保管にも対応可能です。
【普通倉庫で保管できる物品】
農水産物品、金属、金属製品・機械、窯業品、化学工業品、紙・パルプ、繊維工業品、食料工業品、雑工業品、雑品、家財、美術品
保管する物品の耐火性や種類によってさらにいくつかの種類に分けられますが、倉庫業法の分類による1類倉庫、2類倉庫、3類倉庫、野積倉庫、貯蔵槽倉庫、危険品倉庫を総称して、普通倉庫と呼ばれます。それぞれの倉庫の種類や特徴についてご紹介します。
1類倉庫は最も厳しい施設設備基準を満たし、幅広い種類の貨物を保管できる建屋型の営業倉庫です。日用品や繊維製品、紙・パルプ、電気機械などが主な保管対象となり、倉庫街でも多く利用されています。ただし、容器に入れていない粉状・液状の物品、危険物や高圧ガス、10度以下で保管が必要な生鮮品や冷凍品などは保管不可です。その汎用性の高さから、営業倉庫のなかでも特に利用頻度が高い倉庫形態といえます。
2類倉庫は1類倉庫のような耐火・防火性能の要件を満たす必要がない建屋型営業倉庫です。そのため燃えやすい荷物は保管不可ですが、防湿性能や防犯設備などの基準はクリアしています。対象貨物としては、第2類から第5類物品に分類されるデンプンや塩、肥料、皮革、鉄製品、セメントなどが挙げられます。1類倉庫と比較して設備要件が緩和されているため、用途と荷物の性質に応じて選ばれる中間的な倉庫といえます。
3類倉庫は2類倉庫よりさらに設備要件が緩和され、耐火・防火性能や耐湿・耐水性能が求められない建屋型の営業倉庫です。そのため、濡れても品質に影響が少ない貨物のみ保管が可能で、ガラス製品や陶磁器、鉄材、タイルなどが代表例となります。湿度に強く、水濡れによる変質リスクの低い物品を扱う業者には適した形態です。必要最低限の設備で済む分、コスト面や立地面での利点もあり、特定の需要に対応しています。
冷蔵倉庫とは、常時10度以下を保つ冷蔵装置を兼ね備えた倉庫です。冷蔵倉庫に保管できるのは、肉や魚などの第8類物品が中心となります。冷蔵倉庫を作る場合は、防犯装置やインターホンなどの通報設備などとともに、外壁や床の強度についても規定に基づいた工事が必要になります。
冷蔵倉庫における保管温度帯は、倉庫業法施行規則の「基準保管温度」によって、以下のように定められています。
C3級 +10℃~-2℃
C2級 -2℃~-10℃
C1級 -10℃~-20℃
F1級 -20℃~-30℃
F2級 -30℃~-40℃
F3級 -40℃~-50℃
F4級 -50℃以下
水面倉庫とは、原木などの木材を海や川などの水面に浮かべて貯蔵・保管することを目的とした営業倉庫の種類になります。水面倉庫に保管可能な物品は、倉庫業法にて第5類物品と定められています。第5類物品は、原木等水面において保管することが可能な物品と規定され、一般的には木材のことを指しています。木材は一般的な陸上の倉庫で保管すると、乾燥により亀裂が生じてしまい品質低下のリスクがあります。品質を保ちながら保管するためには水面に浮かべるのが有効であるため、水面倉庫が利用されます。水面倉庫を作る場合は、「その周囲が築堤などによって防護されていること」や「高潮による物品流失を防止すること」といった注意点があるようです。
トランクルームは、家具や家電、衣類、美術品、書籍など、個人の所有物を安全に保管するための小規模倉庫です。
営業倉庫と異なり、集荷や配達などの物流機能は備えていないため、利用者自身が搬入・搬出や管理を行います。定温や定湿などの性能が一定基準を満たす施設は国土交通省から「認定トランクルーム」として認められ、寄託約款や火災保険などの安心できる制度も整っています。ただし、危険物や腐敗しやすい品物は保管できないなど、あらかじめルールを確認することが必要です。認定施設では、防塵や防虫などの管理基準を満たし、より高い品質で大切な物品を守ることができます。
参考:国土交通省認定トランクルームについて
倉庫の種類はまず「営業倉庫」と「自家用倉庫」に大別されるため
①自社物品の保管が目的か、倉庫業として他社物品の保管を行うか
で大きく変わります。
また、保管する物品で「普通倉庫」「冷蔵倉庫」「水面倉庫」といった建設要件、クリアする基準、基本設計も大きく変わる為
②何を保管する倉庫として営業するか
③温度帯管理は必要か
も明確化する必要があります。
また、倉庫の種類による制限ではないですが、危険物の保管は建設地域が限られ、かつ倉庫の建築基準も大幅に制限がかかります。
④危険物取り扱いの有無・建設可能地域か否か
もしっかり確認しましょう。倉庫建設を成功させる上で、確認すべきポイントや立地条件については、以下のコラムでも説明しています。
>倉庫建設のポイント
倉庫は建築して終わりではありません。知っておかなければ、最悪の場合、罪にも問われてしまう、倉庫業法があります。 以下の2つのポイントは押さえるようにしましょう。
今回は倉庫の種類について説明しました。
倉庫の建築を検討しているなら、どんな品目を保管するのか、また今後取り扱う可能性のある品目がどの種類の倉庫で保管できるのか、よく理解するとよいでしょう。
埼玉県・群馬県で多数の工事実績
古郡建設の
倉庫建設サービスのご紹介
こんなお悩みをお持ちの方は、
是非ご覧ください。
まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問合せください。
埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。埼玉の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。
埼玉県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
埼玉より遠いものの首都圏や京浜工業地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。群馬の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。
群馬県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
古郡建設では、埼玉県・群馬県の事業用地を募集しています。具体的な募集内容については下記で詳しく記載しています。
事業用地募集
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「準住居地域・近隣商業地域・商業地域・準工業地域・工業地域・工業専用地域」が可能です。
倉庫建築に際して確認が必要な用地について以下コラムで詳しく解説しております。ご確認ください。
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営業倉庫として国土交通省に申請し、営んでいるのであれば、倉庫業法上、荷物の保管責任は、倉庫業者にあります。
万一トラブルがあった際は倉庫業者が一切の責任を負う必要があります。
発注者様 | 大久保勝令 |
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設計・監理 | 古郡建設株式会社 一級建築士事務所 |
竣工 | 令和3年6月 |
構造・規模 | 鉄骨造1階 |
延床面積 | 101.5㎡ |
工事概要 | 既存木造平屋住宅解体 S造平屋倉庫新築 庭園工事 |
所在地 | 埼玉県深谷市 |