これから倉庫や工場を建築したいと考える場合には、まず建築する地域を選ぶ必要があります。日本の法律では建築して良い地域が限られているため、よく理解した上で最適な立地を選定する必要があります。今回は、倉庫・工場用の用途地域とその種類、倉庫や工場に適している用途地域をご紹介します。
                           
                              
                                 1.倉庫・工場用の用途地域とは?
                                 
                                 倉庫や工場を建てる際に検討が必要になる「用途地域」とはどのようなものなのかを解説します。
								●用途地域とは?
								 用途地域とは、都市計画法で定められた地域地区で、13種類に分けられます。用途地域ごとに、建てて良い建物や建物の大きさや高さ、種類、営業して良い事業などさまざまな規制を設けています。
								●都市計画法とは?
								 都市計画法は街づくりのルールを定めた法律で、都市開発や利用に関するルールを設けることで快適な都市生活を送ることが可能になることを目的としています。
								●用途地域の目的
                                都市計画法で用途地域が定められている目的は、用途の異なる建物が混在しないためです。例えば閑静な環境が求められる住居と大きな音が響く工場はお互いの意に反します。そのようなトラブルを回避し、安全で住みやすい理想的な街づくりのために定められています。
                                
  
    
    
      【実績 事例集】配布中!
       古郡建設がこれまで手掛けてきた実績を、
                              資料としてまとめております。 
      
     
   
 
                               
                              
                                 2.用途地域の種類
                                 
                                 倉庫や工場を建てられる用途地域は13種類あり、住居系、商業系、工業系の3種類に分類されます。それぞれの特徴と定義を確認しておきましょう。
								●住居系用途地域
								 住居系用途地域は、住環境が優先される地域です。建てられる高さが低層、中高層などに限定される地域や、第一種と第二種住居地域のように住環境を守るために店舗や事務所などを建てられる地域もあります。その他、国道などの道路の沿線などの住環境を保護する準住居地域や農業と調和した住環境をつくる田園住居地域があります。
								 ・第一種低層住居専用地域
								・第二種低層住居専用地域
								・第一種中高層住居専用地域
								・第二種中高層住居専用地域
								・第一種住居地域
								・第二種住居地域
								・準住居地域
								・田園住居地域
								●商業系用途地域
								 商業系用途地域は主に商業施設が優先されている地域で、周辺住民が生活のために買い物や娯楽に利用できる施設が建設できます。制限はありますが、一部の工場も建てられます。
								 ・近隣商業地域
								・商業地域
								●工業系用途地域
								 工業系用途地域は工場などが優先される地域で、倉庫や工場の稼働にあたって利便性が高められています。工業専用地域以外は住宅も建設できます。工業系用途地域の詳細は後ほどご紹介します。
								 ・準工業地域
								・工業地域
								・工業専用地域
                               
                              
                                 3.倉庫や工場に適している用途地域
                                 
                                 これから倉庫や工場の建設を行うにあたって、適した用途地域を検討する際には、一般的に工業系用途地域の3つが建設地域の範囲となります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
								●準工業地域
								 軽工業の工場やサービス業の施設などが建設される地域です。住宅や店舗、ホテルや病院なども建設できます。
								 主に環境悪化や危険性のないことが条件となっています。例えば、危険性が大きい工場や環境を著しく悪化させる恐れのある工場の建設が禁止されています。また火薬類や石油類、ガス類といった危険物の貯蔵や処理量の多い施設の建設も禁止されています。これらの工場や倉庫を建設する際には、工業地域か工業専用地域を選択する必要があります。
								●工業地域
								 工業の利便増進を図る地域で、すべての倉庫や工場を建設できます。危険性が大きい工場や環境を著しく悪化させる恐れのある工場、危険物の貯蔵を行う倉庫なども建設可能です。
								 住宅や店舗も建設できますが、ホテルや病院などは建設できないなど、制限があります。また、工場で働く職員の寮を立てたい場合も、建てられます。ただし、あくまで工業が優先されるため、住宅などを建てる場合は、周辺環境には十分な配慮が必要となるでしょう。
								●工業専用地域
								 工業地域と同様に、工業の利便増進を図る地域で、すべての倉庫や工場を建設できます。工業地域との違いは、住宅や店舗などが建てられるかどうかです。工業専用地域では住宅や店舗などは建てられません。例えば、工場で働く職員の寮も建てることは禁止されています。つまり住むことができない地域です。見た目は、工場や倉庫群が立ち並ぶエリアとなります。
								 倉庫や工場の立地を検討する際には、営業目的や倉庫や工場の種類、規模に応じて、主にこの3つの地域から選ぶことになります。他にも、立地選びはさまざまな要素の検討が求められるため、用途地域は一つの要素として押さえておきましょう。
                               
                              
                                4.用途地域に関するまとめ
                                 工場や倉庫の用途地域の概要や種類をご紹介しました。実際に自社の工場や倉庫の立地を検討する際には、特徴や目的に合わせた用途地域の選定を行いましょう。
								 古郡建設は、長年にわたって倉庫や工場建設を担ってまいりました。用途地域やその他の要素も含めた立地選定のお手伝いも可能です。
                                また古郡建設では事業用地の募集も行っておりますので、詳細は下記ページをご覧ください。
                                >古郡建設の事業用地募集
                                
  
    埼玉県・群馬県で多数の工事実績
      古郡建設の
工場建設サービスのご紹介
    
   
  
 
                              
                             
  古郡建設の【実績 事例集】配布中!
  
    
      
        
          大正3年の創業以来、1世紀以上にわたり地域に根差した経営を行い、多数のプロジェクトで蓄積した知識と技術を基に、様々な商環境建設に携わってまいりました。
          豊富な施工実績を持つ、私たちがこれまで手掛けた実績をひとつの資料にまとめて、解説しております。 
        
       
      
        
          - 施工を検討するにあたって、どのようなスケジュールで進むのか知りたい!
- 施工の具体的なイメージを知りたい!
- どこの建築会社に依頼するか比較するために実績が知りたい!
 
      こんなお悩みをお持ちの方は、
                              是非ご覧ください。