大久保様倉庫新築工事






発注者様 | 大久保勝令 |
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設計・監理 | 古郡建設株式会社 一級建築士事務所 |
竣工 | 令和3年6月 |
構造・規模 | 鉄骨造1階 |
延床面積 | 101.5㎡ |
工事概要 |
既存木造平屋住宅解体 S造平屋倉庫新築 庭園工事 |
所在地 | 埼玉県深谷市 |
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食品工場の建設をお考えの方は、食品という取り扱う製品の特性上、十分な配慮の効いた最適な環境を希望されているのではないでしょうか。食品工場を建設するに当たっては、注意するべきポイントがあります。食品工場に求められる機能と共にご紹介します。
食品工場では食品を製造し、取り扱うことから、衛生面など一般的な工場と比べて求められる機能が異なります。食品工場にとって必要な機能にはどのようなものがあるのでしょうか。主に次の機能が考えられます。
衛生性は最も重要な機能といえます。害虫や害獣・雑菌・ホコリ・異物混入への対策がされていることが求められます。作業工程や空気環境の不備などにより、衛生面を阻害する要素が発生します。例えば食品製造中に発生する水蒸気によって工場内の湿度が上がれば壁や天井などが結露し、カビや雑菌などが発生し、増殖していきます。
また、建物の隙間からの虫などの侵入や、材料や作業員の衣服についたホコリなどの異物混入などの対策も必要です。
食品製造においては、熱や火を伴う工程や蒸気が発生する工程、食品を切断・裁断する工程などがあることから、作業員の安全性の確保は重要です。食品製造に最適な作業環境を作りながら、作業員への対策、換気・結露対策などの安全に作業できる環境作りが求められます。工場で起こるヒヤリハットについては、以下のコラムでご紹介しています。ヒヤリハット事例を参考に、作業の安全性を高めましょう。
工場としての生産性にかかわる機能も必要不可欠です。作業手順や作業員の動線、製造機器やロボット設置場所などの環境的な効率性を向上させる視点も重要です。以下のコラムでは、工場のレイアウトを考える際に起きる、よくある課題や重要性、工場レイアウトを効果的に設計するポイントをご紹介しています。
食品工場について常に高い衛生性を保つためには、メンテナンス性が重要です。掃除しやすく、汚れにくい素材や構造を心がけることで、維持しやすくなります。また壁や天井の耐熱性、耐水性、耐衝撃性の高さも重要な機能といえます。
食品工場を建設する上で注意するべきポイントをご紹介します。
以下のコラムでは、工場建設のスケジュールの概要やスケジュールを決めるために必要な準備について解説しています。
>工場のスケジュールを決めるために必要な準備とは
食品工場の特性も踏まえた最適な立地を検討することが大切です。
要件として代表的なものには、害虫やネズミなどの害獣がいないことが挙げられます。飲食店街は多く生息するといわれますので、近くは避けると良いでしょう。煤煙や塵埃の量など外気の綺麗さも重要な要件です。近隣に工場があればどのような工場なのか、風向きなどを検討しましょう。水に関することも重要です。排水量の規定、公共下水の排水管の状況、水質の検討も行います。
また工場稼働後に臭気や騒音が発生する場合、近隣住民からクレームが発生するリスクも考えましょう。工場に適した用途地域については、以下のコラムで詳しく解説しております。
動線計画とゾーニング計画の策定は、衛生、安全、品質管理、生産性などあらゆる項目に関わる重要な事項です。
動線計画については、作業員が「一回で終わる」「最短で終わる」動線に最適化します。加えて、汚染リスクを低減し、生産性を考慮したレイアウト計画を立案します。
ゾーニング計画については、区域ごとに最適な管理レベルを設定します。主に清潔区域・準清潔区域・汚染区域の3つの区域に分けるのが一般的です。
汚染区域は、作業員が出入りするなど外部と接触のある区域を指します。準清潔区域は、仕込み室や調味料調合室などの計量や仕込みなど、清潔度が求められる区域を指します。清潔区域は、最も高い清潔度が求められる区域を指し、製造の最終工程となる盛り付け室や包装室などが挙げられます。
工場レイアウトの基本として、汚染区域と清潔区域が隣り合わないことが重要です。清潔区域には、衛生準備室といった前室をつくり、異物混入を未然に防止するエアシャワーなどの予防策を行う場所とすることも多くあります。
衛生管理においては、建設前にHACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)を踏まえることが重要です。
HACCPは国際的な衛生管理手法で、日本でもHACCP導入が原則、義務化されています。HACCPを実施するには、原則や手順を守って行う必要があるため、建設の段階でHACCPに求められる設備やレイアウト設計などを行っておくことでコストが抑えられるでしょう。
衛生性向上のために、あらゆる方向からの対策が必要です。前述のように衛生準備室の設置により、手の汚れの除去や除菌、毛髪、衣服に付着した異物などの持ち込みなどを防止します。
壁・床・天井は、ホコリのつきにつくい凹凸のない素材を使用したり、はがれにくい素材を使用して異物混入を避けたりすることで衛生性が向上します。外部から害虫やホコリが侵入しやすい入荷室や出荷室は、ドックシェルターやエアーカーテンを設ける方法が一般的です。
また換気や空調の設備で空気の流れをコントロールすることも重要です。清潔区域から清潔度の低い区域に向かって空気が流れるようにします。
適切な温度と湿度を保つことのできるレイアウトや設備が必要です。特に結露による菌の発生は食品工場にとって大きなリスクとなります。温度や湿度の管理は、空調や換気によって行いますが、空間の気密性なども考慮しましょう。
工場の適切な温度・湿度管理と結露対策については、以下のコラムで詳しく解説しております。
>工場での結露対策とは?適切な温度・湿度管理の基本をご紹介
メンテナンス性を確保するためには、ホコリだまりを少なくする設備設計が一つに考えられます。例えば、埋め込み式照明やカバー付きの照明を採用したり、斜材でホコリ除けを設けたりする方法があります。
また設備と床との間に生じる空間にも、汚れやホコリ、水などが入り込むため、モップなどの清掃用具が入りやすい十分な隙間を設けるといった工夫が求められます。
食品工場を建設する上で、求められる機能や注意するべきポイントをご紹介しました。衛生・安全面を確実に維持しながら生産性も高い工場を設計し、建設することが重要です。
食品工場の建設なら古郡建設におまかせください。
大正3年から続く技術と信頼、そして多数の食品工場建設実績と経験で、お客様のニーズを満たした理想的な食品工場建設を行います。
詳細なヒアリングや綿密な検証を行い、適正な工法、スペック、ニーズを把握し、設計・施工・保守までを一貫して行わせていただきます。
高品質でありながら、 短工期・低価格である点もご好評いただいておりますので、お気軽にご相談ください。
埼玉県・群馬県で多数の工事実績
古郡建設の
工場建設サービスのご紹介
こんなお悩みをお持ちの方は、
是非ご覧ください。
まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問合せください。
埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。埼玉の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。
埼玉県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
埼玉より遠いものの首都圏や京浜工場地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。群馬の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。
群馬県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
古郡建設では、埼玉県・群馬県の事業用地を募集しています。具体的な募集内容については下記で詳しく記載しています。
事業用地募集
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。事業用地に関してお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
発注者様 | 大久保勝令 |
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設計・監理 | 古郡建設株式会社 一級建築士事務所 |
竣工 | 令和3年6月 |
構造・規模 | 鉄骨造1階 |
延床面積 | 101.5㎡ |
工事概要 |
既存木造平屋住宅解体 S造平屋倉庫新築 庭園工事 |
所在地 | 埼玉県深谷市 |