大久保様倉庫新築工事






発注者様 | 大久保勝令 |
---|---|
設計・監理 | 古郡建設株式会社 一級建築士事務所 |
竣工 | 令和3年6月 |
構造・規模 | 鉄骨造1階 |
延床面積 | 101.5㎡ |
工事概要 |
既存木造平屋住宅解体 S造平屋倉庫新築 庭園工事 |
所在地 | 埼玉県深谷市 |
SCROLL
工場の稼働や生産性を下げずに継続的に運用していくためには、建物や設備面の定期的なメンテナンスが欠かせません。中でも、屋上防水は普段、目が行き届きにくいことから手薄になりやすい部分です。
そこで今回は、屋上防水の必要性や工事の種類、長持ちさせる秘訣や改修のタイミングをご紹介します。
屋上防水とは、屋上のある建物の防水措置のことを指します。
屋上には雨が降るたびに水が長時間とどまってしまうため、建物内に雨水が漏れないよう防水措置が必要です。
屋上防水は、基本的には液状の塗料やシート、アスファルトなどを使用して防水層という防水を目的とした膜を設けることで施します。
屋上防水が施されていなければ、たまった雨水などの水が建物に染み込みやすくなり、雨漏りの原因になりかねません。鉄筋や木材に水が染み込めば、建物の腐食も進んでしまいます。
工場や倉庫では、設備の故障や漏電にもつながるため、生産性や業務効率に影響することから、屋上防水は特に重要です。
屋上防水は業務継続のために重要な施工の一つといえます。
防水機能は日射や風雨によって徐々に経年劣化するため、定期的なメンテナンスも必要です。
屋上防水の工事方法には、主に次の4種類があります。それぞれの概要を確認しておきましょう。
ウレタン防水は、ウレタン防水材などの塗料を塗って防水層をつくる方法です。複数工法がある中で、密着工法では下地の上にウレタン防水材を塗布した後、補強材とウレタン防水材を重ねます。ウレタンはやわらかいため、はがれやすく、定期的な塗り直しが必要です。
「FRP」とは「Fiber Reinforced Plastics」の略称で、「繊維強化プラスチック」を意味します。これはガラス繊維などで補強されたプラスチックで、塗布することで防水層を作ります。軽量であることから建物への負担が少なくて済みますが、ひび割れやすいところがあります。
シート防水は、ゴム製シートや塩化ビニールシートなどの防水性シートを貼る方法です。
下地に接着剤を塗布した後、もしくは緩衝材を敷いて固定器具を取り付けた後に防水シートを張り付けます。シートを貼るだけで済むので工事自体は手軽に行えますが、複雑な形状の屋上には向いていません。
アスファルト防水は、アスファルトを用いて防水層を作る方法です。熱工法・トーチ工法・常温工法の3種類があります。
熱工法では、熱を加えて液状化にしたアスファルトと防水シートを交互に重ねます。トーチ工法では、不織布にアスファルトを含浸させた防水材を、トーチバーナーで炙りながら接着させます。
常温工法では、常温で材料を付着させるのが特徴で、アスファルトが施された裏面に粘着性があるシートを交互に張り付けます。いずれも高い耐久性を持つのが特長です。
工場や倉庫では、屋上防水による防水層が正常に機能しているかを定期的に点検し、必要に応じて改修する必要があります。
次のような兆候が現れたら改修をするタイミングといえます。
・防水層に雨漏りや水たまり、ひび割れ、はがれ、破れ、色あせ、ふくらみが見られる
・雑草が生えている
・「ドレン」という排水溝周りに亀裂が見られる
また前回の工事から10年程度経過したら、改修のタイミングといえます。何か不具合が見られないか確認し、改修工事を行いましょう。
工事の種類によっても耐用年数は変わってきます。
倉庫と工場の耐用年数については、以下のコラムで詳しく解説しています。
>倉庫・工場の耐用年数はどのくらい?修繕・メンテナンスの目安をご紹介
ウレタン防水 10~12年程度
FRP防水 10~12年程度
シート防水 10~15年程度
アスファルト防水 15~25年程度
アスファルト防水は最も長持ちしますが、必ずしも良いとは限りません。工事費用や屋上の形状によって、最適な方法は変わってきます。よく検討して選択しましょう。
防水工事を行った後、経年劣化によりひび割れなどによる雨漏りといったトラブルをできるだけ起こさず、防水層を長持ちさせるには、定期的にメンテナンスや改修を行うことが重要です。次のような方法で長持ちさせることが可能です。
最低、年に1回は防水層に異常がないか目視で確認するのをおすすめします。先ほどご紹介した劣化の兆候であるひび割れ、はがれ、破れ、色あせ、ふくらみ、雑草などは一目でわかります。もし異常が見られた場合は、専門業者に相談して対策してもらいましょう。
ドレンは屋上防水に重要であり、葉や砂土、ゴミなどが詰まると雨水がたまってしまい、防水層の劣化が早まります。水が外に流れていかず、防水層のひび割れたところから水が漏れ、雨漏りにつながる恐れもあります。3ヶ月に1回程度は、ドレンの掃除を行いましょう。
3〜5年ごとなど、定期的に防水層を守るコーティングの役割を果たすトップコートを塗り替えるのをおすすめします。トップコートは日光の紫外線によって自然と劣化するものです。定期的にケアすることで防水層を長持ちさせることにつながります。
工場や倉庫の屋上防水は、施設が順調に稼働し続けるために重要な施工の一つです。防水工事は適切に行い、その後も定期的に点検やメンテナンスを続けることが重要です。また、以下のコラムでは、外壁防水に関して詳しく解説しておりますので、ご興味のある方はあわせてご覧ください。
古郡建設では、屋上防水対策も含めた工場や倉庫の建築が可能です。その他の災害対策についても、ご検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
埼玉県・群馬県で多数の工事実績
古郡建設の
工場建設サービスのご紹介
こんなお悩みをお持ちの方は、
是非ご覧ください。
まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問合せください。
埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。埼玉の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。
埼玉県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
埼玉より遠いものの首都圏や京浜工場地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。群馬の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。
群馬県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。
古郡建設では、埼玉県・群馬県の事業用地を募集しています。具体的な募集内容については下記で詳しく記載しています。
事業用地募集
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。事業用地に関してお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
発注者様 | 大久保勝令 |
---|---|
設計・監理 | 古郡建設株式会社 一級建築士事務所 |
竣工 | 令和3年6月 |
構造・規模 | 鉄骨造1階 |
延床面積 | 101.5㎡ |
工事概要 |
既存木造平屋住宅解体 S造平屋倉庫新築 庭園工事 |
所在地 | 埼玉県深谷市 |