工場や倉庫の建設を検討している方は、近年の建築費高騰に不安を感じているのではないでしょうか。実際、なぜ建築費が高騰しているのか、原因を知り、適切な対策を取りたいものです。
そこで今回は、建築費高騰を受けた工場と倉庫の建築計画のポイントと建築コスト削減施策を解説します。
1.建築費の高騰の現状と課題を解説

まずは建築費の高騰の現状と課題を解説します。
●建築費高騰の現状
近年、建築費は次のような状況から上昇しています。
・建築資材コストの上昇
近年、木材や鉄鋼、樹脂、塗料といった建築資材の価格が上昇し続けています。
・労務コストの上昇
建築費の高騰は資材コストだけでなく、労務コストの上昇にも関係しています。特に建設業界では人手不足と高齢化が大きな問題となっています。
国土交通省が発表している2026年3月時点の公共工事設計の労務単価は前年比で4.5%プラスとなっており、2013年度から14年連続の上昇に至っています。
●建築費高騰の背景
建築費高騰の背景として、建築資材コストの上昇にはウッドショックや鉄鋼・原油価格の高騰、円安などがあります。
労務コストの上昇は、深刻化する人手不足や高齢化、働き方改革など、建設業の構造的な問題が関係しています。
●建築費高騰によって企業が抱える課題
こうした建築費高騰によって、企業は次の課題を抱えています。
・建設工事費の高騰
企業が工場や倉庫などを建築・建設する場合に、建設工事費全般が高騰してしまいます。このことからできるだけコストを削減する工夫が求められます。
・資材の納入の遅れによるスケジュール変更、工期遅延
建築資材の手配がスムーズにいかない恐れがあります。例えば、木材の供給不足によって納入が遅れたり、肝心な部品がしばらく入ってこなかったりして、突然工事が中止になる恐れがあるということです。再開の目処が立たない状況であれば、工場や倉庫の稼働にも影響が及ぶリスクも無視できません。
2.収益性を守る工場・倉庫の建築計画のポイント

建築費高騰を受けて、工場や倉庫を建設したいと考える企業はどのような打ち手を検討すれば良いのでしょうか。重要なのはいきなり建設工事に着手するのではなく、綿密な建築計画を事前に立てておくことにあります。そこで、収益性を守る建築計画を立てるポイントを紹介します。
●経営・事業戦略に基づいた適切な建設構想
建築計画で最も重要なのは、建設自体を単体で捉えず、必ず経営戦略や事業戦略に基づいた適切な建設構想を描くことにあります。
理由は、適切な投資を検討するためです。戦略に基づいて建設プロジェクトの構想を練らなければ、大きな投資をしても戦略が十分に生かされない恐れがあります。投資対効果を出すためにも、目的と戦略の綿密な設定が欠かせません。
●パートナー企業との連携
建築計画を適切に作るためには、専門的な知見が求められます。工場や倉庫を建設する際の施工や設計に関するパートナーを持ちましょう。
例えば設計や施工の単価には、建築資材の費用や労務費用、外注費用、その他の経費等がありますが、それぞれ業界のノウハウによってコストを削減できる可能性があります。そのため、コスト削減が得意なパートナー企業と密に連携することが重要です。
また用途と強度から割り出す構造最適化など、構造や設計面でコスト削減のアドバイスをしてもらえる可能性もあります。
●システム建築の採用
コスト削減のためにシステム建築を利用することが一般化しています。システム建築とは、建築物を構成する部材の標準化によって、コスト削減や品質向上、工期の短縮化などが見込める方法を指します。標準化の対象となるのは、骨組みや外壁、屋根、建具などです。
施工会社などにシステム建築の採用が可能か相談してみましょう。
埼玉県・群馬県での工場建設・改修工事なら古郡建設
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3.その他の建築費削減施策

その他に、建築費の削減施策には、次のものがあります。
●補助金の活用
企業が工場や倉庫を建設する際に、国や地方自治体による補助金や助成金を利用する方法があります。経済産業省の事業再構築補助金や、中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金等が利用できる可能性があります。
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>倉庫の建設・改修に使える補助金とは?注意点も解説
>ものづくり補助金とは?工場・倉庫建設は補助対象になる?注意点を解説
●BIMの活用
近年、進んでいる建築ワークフローである「BIM(Building Information Modeling)」を活用する方法です。BIMにより、3次元の建物デジタルモデルに、コストや仕上げの状況等を追加した建築物のデータベースを建築工程全体を通じて情報共有が可能です。
設計から施工、維持管理まで関係各社が常に同じデータを手軽に共有できることから、コミュニケーションや管理を効率化することで、コスト削減や工期の短縮などが期待されています。
●発注方式の検討
発注側が発注方式を検討すれば、コスト削減が可能になります。
・設計施工分離方式:設計と施工を別の会社に依頼
・設計施工一括方式:設計と施工を同じ会社に一括で依頼
設計施工一括方式のほうが、設計の段階で施工まで想定するため、全体のコストを加味した設計が可能なメリットがあります。場合によっては設計施工分離方式よりコストが抑えられる可能性があります。
>設計施工分離方式とは?設計施工一括との違い、メリット・デメリットから選び方まで解説!
>設計施工一括とは?メリット・デメリットから活用のポイントまで解説!
4.まとめ
建築費の高騰は今後も高止まりの傾向があり、今後も工場や倉庫の建築時にコスト削減施策を実施する必要があるでしょう。
まずは設計と施工に通じたパートナー企業を見つけることが先決です。埼玉県や群馬県での工場や倉庫建設をご検討される場合は、ぜひ古郡建設にご相談ください。
設計施工一括でお引き受けしており、効率の良い動線・生産ライン・空間づくりをご提案しています。またアフターメンテナンスや将来的な修繕や改修まで視野に入れたご提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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