近年、建設工事のコストの高騰により、工場や倉庫の建設の際には建設コストの効率化をより一層、進める必要があります。
そこで今回は、どのような背景で高騰しているのか、また高騰による影響、工場・倉庫の建設工事のコストを抑える方法を解説します。
1.建設工事コストが高騰している原因とは?

まずは建設工事コストの高騰の実態と原因を見ていきましょう。
●建設工事のコストが高騰中
近年、建設工事のコストが大幅に高騰しています。
国土交通省から、2025年度の建設投資は75兆5,700億円となる見通しと発表されました。2024年度比3.2%増と増加しています。建設投資とは日本全国の全建設活動における出来高ベースの投資額です。2015年度より年々増加しており、近年は上昇が顕著となっており、建設工事全体のコストは上昇し続けていることがわかります。
出典:国土交通省「令和7年度(2025年度)建設投資見通し」
建設工事のコストは大きく労務コストと資材コストの2種類に分かれますが、そのどちらも高騰している現状があります。
| 労務コスト | 建設工事の現場で働く職人への給与のほか、研修コストなどを含みます。 |
|---|---|
| 資材コスト | 建築の際に使用する資材にかかるコストを指します。 |
●建設工事のコスト高騰原因
労務コストと資材コストそれぞれの高騰の原因には次のことがあります。
【労務コスト高騰の原因】
・人手不足、高齢化による人件費高騰
建築業界の労務コストが上昇している背景には、深刻化する人手不足や高齢化などを背景とした人件費の高騰があります。職人の需要が高まっていることから、高い賃金で募集し、雇う必要性が出てきています。
また、近年の人手不足を要因とした工期の遅れが増えていることを背景に、人件費が増してしまう傾向もあります。
【資材コスト高騰の原因】
・円安による影響
・原油価格高騰による物流費高騰
・ウッドショックの影響
・エネルギーコスト高騰
資材コストの高騰の原因は、物価上昇、円安など長期的な影響があります。またウクライナとロシアの戦争を背景とした原油価格高騰で、建築資材が高騰しています。
新型コロナウイルス感染症流行によるパンデミックを受け、主に米国や中国で、感染対策として郊外へのマイホームの建設や住宅取得などのニーズが高まりました。これにより木材需要が急激に増えたことでウッドショックが起きています。日本にもその影響が及んでおり、木材価格の高騰が生じています。
2.建設工事コストの高騰による影響

社会全体や、工場・倉庫建設を検討する事業者にとっては、どのような影響があるのでしょうか。
●建設関連事業者の利益率低下による
建設費高騰
建設工事全体のコストが高騰していることから、建設業者は大きく影響を受けており、利益率の低下につながっています。その結果、建設費が高騰する傾向があります。
●業界全体の売上低迷
建設業界において、業務用途と住宅用途共に売値は上昇傾向にあり、このまま進めば業界全体の建設需要が低下する恐れがあります。
●相見積もり・価格交渉の必要性
工場や倉庫などの建設工事を行いたい事業者にとっては、建設工事費を極力抑えるための工夫が求められます。その際、相見積もりや価格交渉によって可能な限り、理想的な価格に近づける必要があるでしょう。
3.工場・倉庫の建設工事コストを抑える方法

工場・倉庫の建設工事を検討する際に、建設工事のコストを抑える方法をご紹介します。
●設計施工一括方式での発注でコスト効率化
発注方式を選択することで、コストを効率化する方法です。発注方式には、大きく設計と施工を別の会社に依頼する「設計施工分離方式」と、設計と施工を同じ会社に一括で依頼する「設計施工一括方式」の2通りがあります。
このうち、一般的にコストを効率化しやすいのは、設計施工一括方式のほうです。建設工事の内容や規模、使用すべき資材などによって変わってきますが、設計と施工を一括で委託する場合は、設計の段階で施工まで想定するため、コスト効率を高めるために、無駄を省くようになります。その結果、設計と施工を別々に依頼したときよりも、トータルコストを下げられる可能性があります。
>設計施工分離方式とは?設計施工一括との違い、メリット・デメリットから選び方まで解説!
>設計施工一括とは?メリット・デメリットから活用のポイントまで解説!
●資材の調達力のある建設会社の選定
資材コスト高騰の回避策として、代替素材の使用が考えられます。調達力のある建設会社を選ぶことができれば、コストを最大限に効率化しながら、調達できる見込みがあります。
●長く信頼性を保てる建築の実現
建築を考える際には、どのような状況であっても、信頼性の高い、長寿命の建築を心がける必要があります。現在の建設コスト高騰を背景に、より一層、長寿命化が求められます。
●工事内容の精査、追加費用の透明化
建設工事のコストは、油断するとかさんでしまいがちです。よく確認しなければ、知らない間に無駄なコストが加算されてしまう恐れがあります。それを防ぐには、「本当にこの工事費は妥当なのか?」「追加工事が必要になったというが本当に必要なのか?」など十分に見極めて、透明性を高めることが重要です。
●補助金活用
国や自治体は、新規事業やイノベーションの促進に向けた各種補助金制度を設けていますが、建設工事やそれに関連する設備に活用できる可能性があります。事業として建設する際には検討の余地があるでしょう。
●コスト削減に協力的なパートナーの確保
先述の通り、建設工事のコスト高騰は労務コストと資材コストがありますが、どちらも発注側の知見や工夫で低減するには限界があります。
高い調達力や多様なルートを備え、コスト削減に協力的なパートナーとなる建築業者を確保することも重要となるでしょう。
4.まとめ
建設コストの高騰は、待ったなしの状況となっており、建築事業者はもちろんのこと、工場や倉庫などの建設を進めたい企業にとっても重要な時期といえます。
建築の質を担保しながら、できるだけ無駄を削減し、コストを最適化することが重要です。
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