工場建設
工場立地法とは?
工場建設をするなら知っておきたい基礎知識を解説

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工場を建設したり、建て直したりする際に、様々な法律や法令に従う必要がありますが、その中の一つが工場立地法です。
今回は、工場立地法の基本と目的、事業者が行うべきことなどの基本事項から規定内容の概要、工場を緑地化するメリットまで解説します。これから工場を建設する際には必ず知っておきたい基礎知識となります。ぜひ確認しておきましょう。

目次

1.工場立地法とは?目的も解説

工場立地法とは?目的も解説

工場立地法とは、工場の立地が環境保全を図りつつ、適正に行われるようにするため、工場立地に関する調査や工場立地に関する準則などに基づく勧告、命令などを行う法律です。

●工場立地法制定の目的

この法が制定された目的は、工場の立地の段階から周辺の生活環境との調和を保つ基盤を整備し、公害が発生しにくい体制を整えることにより、早い段階での生活環境の保全を図ることにあります。

●事業者が行うべきこと

一定規模以上の工場の敷地利用に関して、生産施設、緑地、環境施設の面積率が定められています。工場の新設や増設を検討している事業者は、事前に対象であるか確認し、該当する場合は届出が必要です。その上で、工場の基本計画の段階では敷地面積の考慮を行います。

2.工場立地法の規定

工場立地法の規定

工場立地法の基本概要をご紹介します。

●対象となる工場

対象となる工場は、下記の業種と工場の規模の両方に該当する場合です。

・業種:製造業、電気供給業、ガス供給業及び熱供給業(水力発電所、地熱発電所及び太陽光発電所は除く)
・規模:敷地面積9,000㎡以上または建築面積3,000㎡以上

●届出義務

対象となる場合、生産施設面積や緑地の整備状況について、工場が立地している市町村に対し届出を行います。

届出から90日間は着工不可とされていますが、自治体の判断で短縮が可能です。

●準則の内容

準則においては、工場などの生産施設の面積と、その環境施設である緑地、噴水・運動場などの面積に規定が設けられています。緑地とは、樹木や地被植物が生息する土地のことで、移設できないものを指します。

・工場敷地
生産施設面積:敷地の30~65%以内(業種による)

・環境施設(緑地、噴水・運動場等)
環境施設面積:敷地の25%以上
緑地面積:敷地の20%以上

ただし、環境施設と緑地面積の面積規定は、地方自治体が定める準則によって異なります。

環境施設面積:国の定める範囲(敷地の10%~35%)で条例により設定可能。
緑地面積:国の定める範囲(敷地の5%~30%)で条例により設定可能

そのため、工場が立地する地方自治体に確認する必要があります。

●罰則規定

準則に適合しない場合、是正の勧告があり、勧告に従わない場合は、変更命令が下されます。
変更命令に違反した場合などに罰則規定があるため、留意が必要です。

3.工場の敷地を緑地化するメリット

工場の敷地を緑地化するメリット

工場立地法の遵守にあたっては、この法律の目的を十分に理解した上で行うことで、結果的に事業者自らのメリットにつながります。工場立地法では、工場の敷地を規定に沿って緑地化する必要がありますが、そのメリットについて確認しておきましょう。

●環境保全・公害予防への取り組み促進

工場の敷地を緑化することは環境保全や公害予防への取り組みを企業として促進することにつながり、自社を取り巻く地球環境や社会的な環境配慮への取り組みとなります。都市部の気温上昇によるヒートアイランド現象の防止にもつながります。
SDGsやESG経営など環境配慮の取り組みを推進している企業が増加している中、工場の緑化などの環境整備に力を入れることは、一つの地球環境に対する社会的責任を果たす取り組みとなります。

●遮熱・保温による省エネ効果

緑化は遮熱・保温効果があるといわれています。夏場には温度上昇を抑え、冬場には熱が逃げるのを防ぐ保温効果が高まり、省エネ効果が期待できます。

●防塵・騒音の軽減

緑化は防塵・騒音の軽減にもつながります。環境配慮の観点はもちろんのこと、近隣への配慮となるため、直接的な効果が期待できます。企業のイメージアップや信頼性向上にも寄与するでしょう。

●従業員のストレスケア、景観の向上

工場の緑化は、働く従業員のストレスケアにもつながります。植物は心理的なリラックス効果を生み出すといわれていることから、オフィス内のコミュニケーションが活性化したり、程よい休息により生産性にも良い影響があるでしょう。

4.まとめ

工場の新設や増設を検討する際には工場立地法への準拠が求められます。工場の環境保全を積極的に進めることで、社会的な責任を果たせるとともに、自社にもメリットがあります。

工場建設をご検討される場合には、ぜひ古郡建設におまかせください。

埼玉県・群馬県で多数の工場の新築、増築、改修、リノベーションの実績を重ねてまいりました。低コスト・短工期・高品質にてお客様にとって最適な工場建設・改修工事を行います。

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よくある質問

倉庫・工場・店舗設計、何からはじめたらいいのでしょうか?

まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問合せください。

埼玉県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。埼玉の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。

埼玉県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説

私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

群馬県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉より遠いものの首都圏や京浜工業地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。群馬の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。

群馬県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説

私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

埼玉や群馬の店舗建設の特徴やコツはありますか?

埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

事業用地があり活用方法に悩んでいます。

古郡建設では、埼玉県・群馬県の事業用地を募集しています。具体的な募集内容については下記で詳しく記載しています。
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お客様から愛され、
常に必要とされる古郡建設を築くために。

わたしたち古郡建設は、大正3年の創業以来1世紀以上にわたり、地域発展のお手伝いを続けてまいりました。そして多くの皆さまに支えられながら、これまで高い評価をいただくことができました。

ただし今、世界は、社会の構造を変えるような技術の進歩、先の見えない国際情勢など、歴史的な激動の時代を迎えています。

このような時代の中で、生き残り、そして発展を遂げていくには、これまでとはまったく違うやり方や考え方が必要です。建設会社の仕事は、街をより住みやすく変えていくことです。

街を変えるのが仕事なら、建設会社自体も、時代の変化に合わせて変わっていかなければならないと、強く感じております。閉塞感、若者離れ、固い…従来の建設業界のイメージを突きぬけることが、更なる発展に必要不可欠なのです。

代表取締役社長 古郡栄一

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