大久保様倉庫新築工事
| 発注者様 | 大久保勝令 |
|---|---|
| 設計･監理 | 古郡建設株式会社 一級建築士事務所 |
| 竣工 | 令和3年6月 |
| 構造・規模 | 鉄骨造1階 |
| 延床面積 | 101.5㎡ |
| 工事概要 | 既存木造平屋住宅解体 S造平屋倉庫新築 庭園工事 |
| 所在地 | 埼玉県深谷市 |
こだわりの建物を長持ちさせるために重要な要素の一つが外壁の防水です。
外壁は建物を雨風から守る重要な役割を果たしていますが、その防水機能が劣化すると、雨水の侵入や湿気によるカビの発生など、様々な問題が生じ、建物全体の耐久性が損なわれる可能性があります。
本記事では、外壁防水の重要性を改めて確認し、その劣化を防ぐための具体的な対策や工事の種類、費用相場について詳しく解説します。また、実際に効果的な防水対策を施した建築事例もご紹介します。
1.外壁防水の重要性
はじめに、外壁防水がなぜ重要なのかを詳しく解説します。
●建物の寿命が伸びる
外壁防水を行うことで、建物の寿命を大幅に延ばすことができます。外壁が劣化すると、雨水が内部に侵入し、構造材を腐食させる原因となります。これにより、建物全体の耐久性が低下し、最悪の場合は建物の安全性にも影響を及ぼすことがあります。しかし、適切な防水対策を講じることで、こうしたリスクを未然に防ぐことが可能です。
●こだわりの外壁が長持ちする
外壁は建物の顔とも言える部分であり、そのデザインや素材にこだわる方も多いでしょう。しかし、どんなに高品質な外壁材を使用しても、防水が不十分であれば、その美しさを長く保つことは難しくなります。防水対策をしっかりと行うことで、外壁の色褪せや剥がれを防ぎ、長期間にわたってその美観を維持することができます。
●外壁が劣化すると大規模な修繕が必要になる
外壁が劣化し、防水性能が低下すると、防水壁パネルの交換や外壁防水シートの貼り替えといった大規模な修繕が必要になることがあります。これらの修繕は高額になることが多くなります。定期的な点検とメンテナンスを行い、外壁防水を適切に維持することで、こうした大規模修繕のリスクを軽減することができます。
2.外壁の防水機能が劣化する原因と対策
続いて、外壁の防水機能が劣化する主な原因とその対策について詳しく解説します。
●原因
1.紫外線や熱による劣化
外壁劣化の主な原因の一つに、紫外線と熱の影響があります。紫外線は直射日光に含まれる有害な光線で、長期間にわたって外壁に晒されることで、塗装や素材自体が劣化しやすくなります。
特に、色褪せやひび割れが顕著に表れるとともに、熱による膨張と収縮も外壁にダメージを与えます。
また、日中の高温と夜間の低温の繰り返しにより、素材が収縮・膨張を繰り返すことで、ひび割れや剥がれが生じやすくなります。
2.雨水や風による劣化
外壁劣化の原因として、雨や風の影響があります。雨水は外壁の微細な亀裂や隙間に侵入し、内部の構造を腐食させることがあります。特に長期間にわたって水分が滞留すると、カビや苔の発生を引き起こし、外観を損ねるだけでなく、建物全体の耐久性を低下させます。
また、風は砂や塵を運び、外壁表面を摩耗させることがあるとともに、強風による物理的な衝撃も、外壁のひび割れや破損を引き起こす要因となります。
3.経年劣化(耐用年数)による劣化
外壁の劣化は、建材の耐用年数が経過することで避けられない現象です。一般的に使用される外壁材には、それぞれ特有の耐用年数があります。
例えば、モルタル外壁は約20〜30年、サイディングは約15〜25年が目安とされています。耐用年数を超えると、素材の劣化が進行し、ひび割れや剥がれ、色褪せ。チョーキングなどの症状が現れます。
●対策
1.耐久性の高い外壁塗装を選ぶ
外壁の防水機能を長持ちさせるためには、耐久性の高い外壁塗装を選ぶことが重要です。特に、UVカット機能のある塗料や、耐候性に優れた塗料を選ぶことで、紫外線や熱からのダメージを軽減できます。
2.ヒビ割防止効果のある工法を選ぶ
ヒビ割防止効果のある工法を採用することで、外壁の耐久性を向上させ、防水機能を維持することができます。例えば、弾性塗料を使用することで、外壁の動きに柔軟に対応し、ひび割れを防ぐことができます。
3.定期的なメンテナンス
外壁の防水機能を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。プロの業者による点検を受けることで、早期に劣化を発見し、適切な対策を講じることができます。特に、外壁の再塗装やシーリングの打ち替えなど、必要なメンテナンスを定期的に行うことが重要です。
3.外壁防水工事の種類・費用相場
続いて、外壁防水工事の種類と費用相場について以下の表を基に解説していきます。
※横スクロールできます。
| 外壁防水工事の種類 | 内容 | 費用相場 |
|---|---|---|
| シーリング工事 （コーキング工事） |
外壁のヒビ割れた部分をUカットしてシーリング材（コーキング材）を充填し、防水性や気密性を確保します。 | メーターあたりの費用 1,000円から3,000円程度 ※使用するシーリング材の種類や工事の規模、施工業者によって価格は変動。 |
| 防水塗装 | 外壁に防水性能を持つ塗料を塗布することで、雨水の侵入を防ぐ方法です。 塗料には、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系などがあり、耐久性や価格が異なります。 |
平米あたりの費用 6,000円から7,000円程度 ※使用する塗料の種類や塗装の厚さ、下地処理の有無によって価格が変動。 |
| サイディングの張り替え工事 | サイディングボードを新しいものに交換する工事です。これにより、外観のリフレッシュとともに防水性能を向上させることができます。窯業系、金属系、木質系などの種類があります。 | 平米あたりの費用 6,000円から15,000円程度 ※サイディングの種類やデザイン、施工の難易度によって価格が変動 |
1.シーリング工事（コーキング工事）
特徴:外壁のヒビ割れた部分をUカットしてシーリング材（コーキング材）を充填し、防水性や気密性を確保します。
費用相場:メーターあたりの費用は1,000円から3,000円程度です。
使用するシーリング材の種類や工事の規模、施工業者によって価格は変動します。
2.防水塗装工事
特徴:防水塗装工事は、外壁に防水性能を持つ塗料を塗布することで、雨水の侵入を防ぐ方法です。塗料には、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系などがあり、耐久性や価格が異なります。
費用相場:平米あたりの費用は、6,000円から7,000円程度です。
使用する塗料の種類や塗装の厚さ、下地処理の有無によって価格が変わります。
3.サイディングの張り替え工事
特徴:サイディングの張り替え工事は、外壁材であるサイディングボードを新しいものに交換する作業です。これにより、外観のリフレッシュとともに防水性能を向上させることができます。サイディングには、窯業系、金属系、木質系などがあります。
費用相場:平米あたりの費用は、6,000円から15,000円程度です。サイディングの種類やデザイン、施工の難易度によって価格が変動します。
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資料としてまとめております。
4.外壁劣化を防止する建築事例のご紹介
最後に、外壁劣化を防止する建築事例のご紹介を致します。
●寄居農産物加工施設 事例紹介
-課題-
木造のモルタル塗下地の外壁にフレスコ画を描くということで、鉄筋コンクリート造と比べ、地震による揺れや材木の伸縮が大きいこと、フレスコ画壁面のヒビ割れや、紫外線や風雨による劣化等が課題となっていました。
-結果-
外壁の強度や劣化をなるべく抑えるために、ヒビ割れ防止効果のある工法をピックアップした結果、強度の高い外壁を作ることができました。
5.まとめ
本記事では、外観防水の重要性から、原因や対策、種類に費用相場など幅広く解説してきました。外壁は建物の美観を保つだけでなく、内部を守る重要な役割を担っております。
外壁劣化が進むと雨水や湿気が内部に侵入し、構造的な損傷やカビの発生を引き起こす可能性があり、これにより、修繕費用等のコストが発生することや、外壁劣化により外観が損なわれることで、顧客やクライアントに対する印象を悪化させ、ブランドイメージにも影響を及ぼします。
定期的なメンテナンスで補修するだけでなく、建設時から外壁劣化を防止する対策を実施することは、建物の寿命を延ばし、経済的かつ安全な運営を実現するために不可欠です。
古郡建設では、外壁を長持ちさせるために、特殊な技術を使って建築を行っております。
外壁工事の際にお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
また、サービスの詳細は以下よりご覧ください。
埼玉県・群馬県で多数の工事実績
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大正3年の創業以来、1世紀以上にわたり地域に根差した経営を行い、多数のプロジェクトで蓄積した知識と技術を基に、様々な商環境建設に携わってまいりました。
豊富な施工実績を持つ、私たちがこれまで手掛けた実績をひとつの資料にまとめさせて、解説しております。
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