近年はナフサ高騰により、建設工事のコストが高騰しています。工場や倉庫の建設を検討している事業者の方々は、それによってどのような影響があるのか不安に思うこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、ナフサ高騰の概要と原因とともに、建設工事に及ぶ具体的な影響や、その影響への対策方法について解説します。
1.ナフサ高騰とは?原因も解説

ナフサ高騰の概要と原因をご紹介します。
●ナフサ高騰とは?
ナフサとは、原油を精製してできる液体を指します。石油化学製品であるプラスチック類やビニール袋、ペットボトル、洋服のポリエステル、合成ゴム製品など、あらゆる製品の原料となるものです。
私たちの身の周りにはこれらの石油化学製品であふれており、ナフサの存在は欠かせません。特に日本では、原油とともにナフサも含めた輸入先は中東への依存度が高くなっています。そのため、近年のナフサの供給不足や高騰などの影響を大きく受けています。
実際に、ナフサ価格の高騰や供給不足により、プラスチック製品や日用品の値上げにつながっています。
●ナフサ高騰の原因・理由
ナフサ価格の高騰や供給不足はなぜ生じているのでしょうか。主な原因は、昨今の中東情勢の変化に伴うものといわれています。
特に影響が大きいのが、ホルムズ海峡が封鎖されたことです。ホルムズ海峡は、イランやサウジアラビアに囲まれているペルシア湾からアラビア海につながる海峡です。ここは主要な原油や液化天然ガスを積んだ巨大タンカーの通り道であることから、原油価格やナフサの高騰に直接的に影響が及んでいます。
特に日本は、中東地域の原油に輸入量の多くを頼っているため、ホルムズ海峡を経由することが多いといわれています。
また、ナフサ高騰の原因として、運搬・流通コストまで上がっていることも背景としてあるといわれています。
2.ナフサ高騰が及ぼす建設工事への影響とは?

工場や倉庫の建設工事を考えている企業の方にとっては、ナフサ高騰が、建設工事へどのように影響を及ぼすのか気になるのではないでしょうか。具体的な影響を見ていきましょう。
●ナフサを由来とする建設資材の供給不足
ナフサ由来の建設資材の供給不足が生じており、使用したい資材が手に入らなかったり、価格が高騰したりと従来とは異なる問題が発生しています。
・ナフサ由来の建設資材の具体例
断熱材、サッシ、塩化ビニール管などの配管材・プラスチック系部材、塗料・接着剤など
●建築コストの上昇
ナフサ由来の建設資材の価格が全体的に高騰すれば、建築の全体的なコストが引き上がります。従来の工場や倉庫の建築コストの相場を上回る恐れがあります。
●建築資材の調達遅延・建築そのものの納期遅延
ナフサの供給不足や遅延等を背景に、建築資材の調達が遅れる可能性があります。その結果、工場や倉庫の建築スケジュールが後ろ倒しになり、納期が遅延する恐れがあります。
●仕様変更や契約条件変更の強制
もしナフサ供給の影響で予定していた建築資材を使用できず、仕様変更等を余儀なくされる場合、当初、建設会社等と打ち合わせをしていた仕様や契約条件、見積書等の内容を変更しなければならなくなるリスクがあります。特に当初立てていた予算をオーバーしてしまうことがあれば問題といえます。
>建設工事コストの高騰の原因とは?影響と工場・倉庫建設工事コストを抑える方法
3.ナフサ高騰による建設工事への影響を対策するには?

ナフサ高騰による建設工事への影響は、どのように対策することができるのでしょうか。主な対策として次のことが考えられます。
●代替資材の検討
ナフサ由来の建設資材を代替品に変更する方法です。例えば塩化ビニール管を鋼管に置き換える、断熱材の発泡プラスチック材をグラスウールやロックウールなどの無機繊維系に置き換えるなどします。
しかし、これらの代替資材を利用する場合は、断熱性能や施工法などが異なる可能性があるため、設計変更を伴うこともあります。また、調達ルートが変われば輸送費が変わる可能性もあります。大幅な変更を余儀なくされることは想定しておかなければなりません。
●価格変更や仕様変更の可能性があるか設計・建設会社への確認
あらかじめ、ナフサ高騰の影響がどのくらいあるのか、設計会社や建設会社へ依頼する際に状況を確認しておくことが大切です。例えば、建設資材の供給不足があれば、代替資材の使用や供給不足による遅延の可能性などを、あらかじめ確認しておくことが大切です。また予算を大幅に上回らないように、あらかじめ限度を定めておくことも検討してください。
●補助金・助成金の活用
工場や倉庫建設時に使える補助金や助成金の活用についても検討の余地があります。条件等をよく確認して、適合するものを検討してみてはいかがでしょうか。
>工場の建設・改修で使える補助金の種類や申請時に押さえておくべきポイントを解説
●優良な建設会社との交渉
優良な建設会社をパートナーとして迎え入れ、実績や知見からコスト効率化を提案してもらうことも重要になるでしょう。十分に交渉しながら、質が高く、コスト効率の良い工場や倉庫の建設を進めることをおすすめします。
>工場のコスト削減方法とは?コスト別のアプローチと実践アイデア
>建築費高騰時代の工場投資。収益性を守るための建築計画とは?
4.まとめ
ナフサ高騰は、建設工事にも大きな影響を及ぼしています。これから工場や倉庫の建設工事を検討している場合には、ナフサ由来の建設資材の供給不足や価格高騰などを十分に想定した上で計画を立てることが大切です。
しかし、工場や倉庫の建設について不慣れな場合には、特に不安も大きいでしょう。その場合には古郡建設にお声がけください。
古郡建設では、埼玉県と群馬県で工場・倉庫建設サービスをご提供しており、コスト効率化のご提案も可能です。設計から施工まで全て自社で行いますので、スムーズにプロジェクトを進行可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
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