工場建設
土地貸しのメリットと
注意点とは?
借地契約の選び方も解説

SCROLL

現在、所有していながら、利用していない土地がある場合などは、「土地貸し」をすることで税金軽減などのメリットが期待できます。

今回は、土地貸しの概要と事業者にとってのメリットと注意点、そして実際に土地貸しを行う際の借地契約は「普通借地権契約」と「定期借地権契約」のどちらを選ぶべきかを解説します。ぜひ参考にされてください。

目次

1.土地貸しとは?メリットも解説

土地貸しとは?メリットも解説

土地貸しとは、土地のオーナーが、自ら建設することなく、土地だけを第三者に貸し、地代収入(賃料)を得ることを意味します。

●土地貸しのメリット

土地貸しには主に次のメリットが期待できます。

・固定資産税や都市計画税の負担軽減
土地を所有していると、固定資産税がかかります。また都市計画区域のうち市街化区域内に土地がある場合には、都市計画税がかかります。つまり所有しているだけでお金がかかるため、土地貸しによって地代収入を得ることは、税負担の軽減につながります。

・地価低下のリスク低減
土地を長年所有していると、地価低下のリスクがあります。そのため将来、思い立って売却しようとした際に地価が下がってしまっていれば損につながります。そのため土地貸しを行い、地代収入を得ることにより、土地の有効活用が可能です。

・土地の荒廃防止
土地は建築物もなく、ただ所有しているだけでは荒廃につながり、無断利用などのリスクもあります。これらを予防するためにも“使用してもらう”ことは有効です。

・建物の修繕費の負担がない
土地貸しは土地だけを貸すため、建物の建築やメンテナンスが不要です。そのため建築への投資や修繕費などの負担がないのがメリットといえます。

2.土地貸しの注意点

土地貸しの注意点

一方で、土地貸しには次の注意点があります。

●一定期間、土地の利用制限を受ける

土地貸しの契約は、最短10年、長くて50年の期間を定めることになるため、長期間に渡って貸すことになる点を踏まえておく必要があります。10年以内に土地を他の用途で利用する計画や、売却の意思が少しでもある場合は、土地貸しは向いていないと考えられます。

●該当地域にそぐわない利用目的で利用される恐れ

貸した土地の利用目的は借地人にゆだねられるため、その地域にそぐわない目的で利用される恐れもあります。利用目的はあらかじめ確認しておく必要があるでしょう。

●借地人とのトラブルに注意する必要性

土地貸しは10年以上、地代を得ることになり、借地人との長い付き合いが始まります。また契約面では特にトラブルに発展しないよう、十分な双方の合意形成をはかることが欠かせません。借地人との関係性について長年に渡って留意する必要がある点は、注意しておきたいところです。

3.「普通借地権契約」と「定期借地権契約」どちらを選ぶべきか

「普通借地権契約」と「定期借地権契約」どちらを選ぶべきか

土地貸しを行う際には、トラブル回避のために、契約方法について事前に十分な検討をすることをおすすめします。借地借家法では「普通借地権契約」と「定期借地権契約」を選ぶことができます。特にこの2つの選択が重要になりますので押さえておきましょう。

●「普通借地権契約」と「定期借地権契約」の違い

普通借地権契約とは、30年以上と長期にわたる契約期間を定めて土地を貸す契約です。

特徴は、「更新」がある点です。契約期間が満了した後、更新するかどうかを借地人が決めることができます。借地人が更新したいと申し出れば、貸主側に正当な理由がない限り、拒否できません。正当な理由とは、自分の家を建てる、唯一所有する土地である、借地人がその土地を利用していないなどが挙げられます。しかし正当な理由が認められたとしても立ち退き料を支払わなければならないのが一般的です。

さらに、借地人は貸主(地主)に対して土地に建てた建物を時価で買い取るよう請求できるため、より費用負担が高まります。

一方、定期借地権契約とは、契約期間が明確に定められ、契約期間満了後は「更新」がなく、そのまま契約終了になる契約方法です。

「一般定期借地権」「事業用定期借地権」「建物譲渡特約付借地権」の3種があり、それぞれに異なる契約期間が定められていますが、いずれも更新がなく、契約期間満了後には貸主のもとに土地が返ってきます。

・一般定期借地権:50年以上(住宅用は30年以下)の契約で、更地にして返還
・事業用定期借地権:10年以上50年未満の契約で、更地にして返還(事業用のみ)
・建物譲渡特約付借地権:30年以上の契約で、契約終了時に貸主が建物を買い取る

●「定期借地権契約」を選ぶと将来的に土地を活用したくなった際に安心

定期借地権契約は、1992年8月1日に施行された「借地借家法」にて新たに誕生した契約方法です。普通借地権契約は貸主が不利になる状況が多かったため、貸主を救済するために設けられました。そのため、基本的には定期借地権契約のうち、一般定期借地権か事業用定期借地権を選ぶと良いでしょう。

4.まとめ

土地貸しのメリットと注意点、借地契約の選び方を解説しました。土地貸しは税金負担軽減になるほか、土地を有効活用することができる方法です。注意点を踏まえ、対策をとりながら、不利にならない契約を結びましょう。

もし事業用地の活用方法をご検討される際には、古郡建設にご相談ください。

古郡建設では、埼玉・群馬を中心に数多くの建設サービスを行ってきた実績と専門的な知見により、事業用地の立地状況や面積などから、お客様にとって最適な事業用地の活用方法をご提案いたします。

お持ちの事業用地を倉庫や工場の建設にするご提案も可能です。大規模な事業用地をお持ちの方は、是非、古郡建設にご相談ください。

古郡建設事業用地募集

対応エリア AREA

古郡建設は、埼玉県・群馬県で、多くの印象的な
倉庫を多数生み出してまいりました。

埼玉県 
上尾市 朝霞市 伊奈町 入間市 小鹿野町 小川町 桶川市 越生町 春日部市 加須市 神川町 上里町 川口市 川越市 川島町 北本市 行田市 久喜市 熊谷市 鴻巣市 越谷市 さいたま市 坂戸市 幸手市 狭山市 志木市 白岡市 杉戸町 草加市 秩父市 鶴ヶ島市 ときがわ町 所沢市 戸田市 長瀞町 滑川町 新座市 蓮田市 鳩山町 羽生市 飯能市 東秩父村 東松山市 日高市 深谷市 富士見市 ふじみ野市 本庄市 松伏町 三郷市 美里町 皆野町 宮代町 三芳町 毛呂山町 八潮市 横瀬町 吉川市 吉見町 寄居町 嵐山町 和光市 蕨市
群馬県 
安中市  伊勢崎市  板倉町  上野村  邑楽町  大泉町  太田市 神流町  甘楽町 桐生市  渋川市 下仁田町 榛東村 高崎市 館林市 玉村町 千代田町  富岡市 南牧村 藤岡市 前橋市 みどり市 明和町 吉岡町

よくある質問

倉庫・工場・店舗設計、何からはじめたらいいのでしょうか?1

まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問合せください。

埼玉県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。埼玉の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。

埼玉県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説

私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

群馬県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉より遠いものの首都圏や京浜工業地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。群馬の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。

群馬県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説

私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

埼玉や群馬の店舗建設の特徴やコツはありますか?

埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

事業用地があり活用方法に悩んでいます。

古郡建設では、埼玉県・群馬県の事業用地を募集しています。具体的な募集内容については下記で詳しく記載しています。
事業用地募集
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。事業用地に関してお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

資料ダウンロード

古郡建設の会社の概要からご提供しているサービスまで、
資料として詳しく解説しています。

古郡建設とは ABOUT

お客様から愛され、
常に必要とされる古郡建設を築くために。

わたしたち古郡建設は、大正3年の創業以来1世紀以上にわたり、地域発展のお手伝いを続けてまいりました。そして多くの皆さまに支えられながら、これまで高い評価をいただくことができました。

ただし今、世界は、社会の構造を変えるような技術の進歩、先の見えない国際情勢など、歴史的な激動の時代を迎えています。

このような時代の中で、生き残り、そして発展を遂げていくには、これまでとはまったく違うやり方や考え方が必要です。建設会社の仕事は、街をより住みやすく変えていくことです。

街を変えるのが仕事なら、建設会社自体も、時代の変化に合わせて変わっていかなければならないと、強く感じております。閉塞感、若者離れ、固い…従来の建設業界のイメージを突きぬけることが、更なる発展に必要不可欠なのです。

代表取締役社長 古郡栄一

資料ダウンロード

古郡建設の会社の概要からご提供しているサービスまで、
資料として詳しく解説しています。