倉庫建設
倉庫業法とは?
倉庫建築・運用事業者が知っておくべき規則と罰則規定

SCROLL

倉庫建築や運用の際には、倉庫に関連するさまざまな法律を知っておく必要があります。その一つが、倉庫業法です。

 

今回は、倉庫業法の概要から建設・運用の際に知っておくべき倉庫業法の規則、倉庫業法の主な罰則規定まで解説します。

目次

1.倉庫業法とは?

倉庫業法とは?

まず、倉庫業法の概要から見ていきましょう。

●倉庫業法とは?

倉庫業法とは、倉庫業の適正な倉庫運営を確保することで、倉庫利用者の利益を保護することを主な目的とする法律です。

倉庫業者が倉庫運用において守るべきルールが定められています。

●倉庫業とは?

倉庫業とは、保有する倉庫内に、有償で他者の物品を保管する業務を指します。

一般的に、倉庫業の倉庫を利用するシーンとして、荷主が自社の商品を保管したり、物流事業者がものを保管するスペースがない場合に借りたりすることが考えられます。

倉庫はただのスペース貸しではなく、保管する貨物等に応じて温湿度管理や盗難を防止するためのセキュリティ強化、火災時の補償などさまざまな対応をします。倉庫業は預かった貨物等を、安全かつ品質を損ねないよう、保管します。

●自家用倉庫と営業倉庫の違い

倉庫業法が対象としているのは、倉庫の中でも「営業倉庫」と呼ばれる種類です。倉庫にはもう一つ「自家用倉庫」があります。

営業倉庫:倉庫所有者・使用者が他者の貨物を保管する倉庫
自家用倉庫:倉庫所有者・使用者が自らの貨物を保管する倉庫

●倉庫業の種類3種類

倉庫業法では倉庫業は次の3種に分かれます。

・普通倉庫業:一般的な倉庫形態であり、農業や工業、製造業の物品、消費者の財産を保管します。
・冷蔵倉庫業:食肉や水産物、畜産物、農産品、冷凍食品などを適切な温度で保管します。
・水面倉庫業:物品を水面で保管します。

倉庫の種類や特徴などについては、下記のコラムで詳細に解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

>倉庫の種類と特徴について

2.倉庫建築・運用の際に知っておくべき倉庫業法の規則

倉庫建築・運用の際に知っておくべき倉庫業法の規則

倉庫を建築して倉庫業を営み、倉庫を運用する場合は、倉庫業法に則って進める必要があります。ここでは主な規則を紹介します。

●倉庫業者としての登録

倉庫業を営むためには、国土交通大臣に申請して倉庫業として登録する必要があります。申請項目は、氏名や住所、倉庫の所在地、倉庫の種類、保管する物品の種類、設備などです。また登録に当たっては、下記のような条件や義務があるため、遵守する必要があります。

・倉庫管理主任者の選任
倉庫の管理に当たって、倉庫業の事業を適切に運営管理する倉庫管理主任者を選任する必要があります。

・建築・設備基準の遵守
倉庫業法において、倉庫は一類倉庫、二類倉庫、三類倉庫、野積倉庫、水面倉庫、貯蔵槽倉庫、危険品倉庫、冷蔵倉庫、トランクルームなどに分類されており、それぞれ施設設備の基準を満たす必要があります。

例えば一類、二類、三類倉庫については、建築基準法に適合しているか、外壁や床の強度、防水性能、防湿性能、遮熱性能、耐火性能、災害防止措置、防火区画、消火設備、防犯措置、防鼠措置などが適切に行われているかが求められます。また倉庫建築時には該当の基準に則って行う必要があります。

ここでご紹介している基準は一部の内容となりますので、詳細は倉庫業法をご確認ください。

・倉庫寄託約款の制定・届出
倉庫業は倉庫寄託約款を定め、国土交通大臣に届け出る必要があります。倉庫寄託約款とは、倉庫業者が寄託者(倉庫に貨物を預ける利用者)と結ぶ寄託契約に適用される契約内容を定めたものです。

・火災保険の付保
倉庫には火災保険をかけて利用者の貨物を守る必要があり、保険料は事業者負担となります。

3.倉庫業法の主な罰則規定

倉庫業法の主な罰則規定

倉庫業法では、罰則も規定されています。例えば、次のような罰則があります。

●国土交通大臣の行う登録を受けずに倉庫業を営んだ場合

先述の通り、倉庫業を営むには申請して登録する必要がありますが、登録せずに事業を行えば、一年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金と定められています。

●倉庫管理主任者を選任しなかった場合

倉庫管理主任者の選任も義務であるため、選任せずに事業を行った場合、50万円以下の罰金と定められています。

●倉庫寄託約款の届け出をせずに寄託の引受けをした場合

倉庫寄託約款の届け出についても義務となっており、届け出を行わなかった場合は30万円以下の罰金と定められています。

4.まとめ

倉庫業法は、倉庫の建築・運営を進める場合には必ず遵守する必要のある法律です。これから倉庫を建築することを検討している場合は、施設設備基準を満たす必要があり、詳細については建築の知識など専門的な知見が求められます。

倉庫の種類ごとの基準を確実に満たすために、自社だけでは対応や判断がむずかしいことも多いと思われます。その場合は、古郡建設にお任せください。

古郡建設では、埼玉県と群馬県の倉庫建設・改修工事を行っております。長年の経験や豊富な実績により、適正な工法や効率の良い動線、施設基準を満たした建築などにご対応可能です。

倉庫建設にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

>倉庫建設サービス

対応エリア AREA

古郡建設は、埼玉県・群馬県で、多くの印象的な
倉庫を多数生み出してまいりました。

埼玉県 
上尾市 朝霞市 伊奈町 入間市 小鹿野町 小川町 桶川市 越生町 春日部市 加須市 神川町 上里町 川口市 川越市 川島町 北本市 行田市 久喜市 熊谷市 鴻巣市 越谷市 さいたま市 坂戸市 幸手市 狭山市 志木市 白岡市 杉戸町 草加市 秩父市 鶴ヶ島市 ときがわ町 所沢市 戸田市 長瀞町 滑川町 新座市 蓮田市 鳩山町 羽生市 飯能市 東秩父村 東松山市 日高市 深谷市 富士見市 ふじみ野市 本庄市 松伏町 三郷市 美里町 皆野町 宮代町 三芳町 毛呂山町 八潮市 横瀬町 吉川市 吉見町 寄居町 嵐山町 和光市 蕨市
群馬県 
安中市  伊勢崎市  板倉町  上野村  邑楽町  大泉町  太田市 神流町  甘楽町 桐生市  渋川市 下仁田町 榛東村 高崎市 館林市 玉村町 千代田町  富岡市 南牧村 藤岡市 前橋市 みどり市 明和町 吉岡町

よくある質問

倉庫・工場・店舗設計、何からはじめたらいいのでしょうか?

まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問い合わせください。

埼玉県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。埼玉の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。

埼玉県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説

私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

群馬県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉より遠いものの首都圏や京浜工業地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。群馬の立地動向や魅力については下記コラムで詳しく解説しています。

群馬県内に工場を建設するメリットとは?立地の動向や魅力を解説

私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

埼玉や群馬の店舗建設の特徴やコツはありますか?

埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

事業用地があり活用方法に悩んでいます。

古郡建設では、埼玉県・群馬県の事業用地を募集しています。具体的な募集内容については下記で詳しく記載しています。
事業用地募集
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。事業用地に関してお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

資料ダウンロード

古郡建設の会社の概要からご提供しているサービスまで、
資料として詳しく解説しています。

古郡建設とは ABOUT

お客様から愛され、
常に必要とされる古郡建設を築くために。

わたしたち古郡建設は、大正3年の創業以来1世紀以上にわたり、地域発展のお手伝いを続けてまいりました。そして多くの皆さまに支えられながら、これまで高い評価をいただくことができました。

ただし今、世界は、社会の構造を変えるような技術の進歩、先の見えない国際情勢など、歴史的な激動の時代を迎えています。

このような時代の中で、生き残り、そして発展を遂げていくには、これまでとはまったく違うやり方や考え方が必要です。建設会社の仕事は、街をより住みやすく変えていくことです。

街を変えるのが仕事なら、建設会社自体も、時代の変化に合わせて変わっていかなければならないと、強く感じております。閉塞感、若者離れ、固い…従来の建設業界のイメージを突きぬけることが、更なる発展に必要不可欠なのです。

代表取締役社長 古郡栄一

資料ダウンロード

古郡建設の会社の概要からご提供しているサービスまで、
資料として詳しく解説しています。