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倉庫・工場の耐用年数は
どのくらい?
修繕・メンテナンスの
目安をご紹介

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倉庫や工場の老朽化や不具合が気になっており、耐用年数を調べている方もいるのではないでしょうか。また修繕やメンテナンスの必要性を感じており、対応を検討しているケースもあるでしょう。
今回は、倉庫と工場の耐用年数や修繕・メンテナンスの目安をご紹介し、貴社の保有している倉庫や工場の寿命が、あとどのくらいあるのかを知っていただけるような内容となっております。

目次

1.倉庫・工場の耐用年数は3種類

倉庫・工場の耐用年数は、主に法定耐用年数、経済的耐用年数、物理的耐用年数の3種類あります。それぞれの耐用年数について概要を解説します。

●法定耐用年数とは

法定耐用年数とは、法令で定められている耐用年数のことを指し、具体的には国税庁が定めている減価償却資産の耐用年数のことを言います。減価償却とは、倉庫や工場などの建物を購入したとき、購入年に全額経費として資産計上するのではなく、購入費用を法定年数で分割して経費計上していく方法のことを言います。

法定耐用年数は、建築方法や構造によって異なり、それぞれの法定耐用年数は次の通りです。

【工場用・倉庫用のもの(一般用)の減価償却資産の耐用年数】
・木造・合成樹脂造:15年
・木骨モルタル造:14年
・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造:38年
・れんが造・石造・ブロック造:34年
・金属造
骨格材の肉厚が4mmを超えるもの:31年
3mmを超え、4mm以下のもの:24年
3mm以下のもの:17年

出典:国税庁「耐用年数(建物/建物附属設備)」
https://www.keisan.nta.go.jp/h30yokuaru/aoiroshinkoku/hitsuyokeihi/genkashokyakuhi/taiyonensutatemono.html

●経済的耐用年数とは

経済的耐用年数は、継続的に倉庫や工場を使用することによってかかるメンテナンス費用や修繕コストが、改築にかかるコストを上回るまでの年数のことを言います。工場や倉庫は運用するに当たって利益を生むため、「経済的」という意味では正確に設定することは難しいですが、倉庫や工場が老朽化しすぎて、毎年のようにメンテナンスや修繕が必要になり、新たな建物を建てた方が安くなった場合、経済的耐用年数を過ぎたと判断できます。

経済的耐用年数は、不動産鑑定士など資産の経済的価値を鑑定する専門家や企業へ依頼することで確認できます。

●物理的耐用年数とは

物理的耐用年数は、文字通り、建物の物理的な状況に応じて決まる耐用年数です。つまり建物躯体や構成材などが物理的にもしくは化学的要因によって劣化し、要求される限界性能を下回る年数となります。倉庫や工場の運用状況や立地における自然環境、地震や台風などの自然災害の発生などによっても変わってきます。

経済的耐用年数や物理的耐用年数は、法定耐用年数よりも長くなることが一般的ですが、経済的耐用年数や物理的耐用年数は、自然環境、使用方法、使用用途によって大きく左右されるため、法定耐用年数よりも短くなることもあります。

物理的耐用年数を少しでも伸ばすために、工場・倉庫が対策をしておきたい災害対策は下記コラムで詳しく解説しています。

関連記事:工場・倉庫が対策をしておきたい災害対策をご紹介

2.倉庫・工場の修繕・メンテナンスの目安

倉庫や工場における耐用年数はあくまで目安であり、一定期間を過ぎれば修繕・メンテナンスが必要になります。目安となる考え方をご紹介します。

●10年に一度は修繕・メンテナンスが必要

倉庫や工場の修繕・メンテナンスの周期は、おおむね10年に一度が目安といわれています。建物の経年劣化は避けられないため、自然劣化による修繕・メンテナンスが必要になります。ただし、使用頻度や立地における自然環境によって変わってきます。倉庫建て替え・リニューアルを検討すべきタイミングについては、下記コラムで詳しく解説しています。

関連記事:倉庫建て替え・リニューアルを検討すべきタイミングとは?

●建物の劣化具合から判断する

使用していくうちに、建物は目視で劣化を確認できることがあります。例えば、次のような劣化が確認できれば、修繕工事を検討するべきタイミングといえるでしょう。

・外壁塗装の膨れ・剥がれ・チョーキング(触ると白い粉がつく現象)
・外壁・屋上のクラック(ひび割れ)・サビ・コーキングの劣化
・屋根の断熱塗装の剥がれ、雨漏り
・内装の汚れ、傷、床のひび割れや塗装のはがれ
・柱・梁・床・基礎などのひび割れ、たわみ、サビ
など

工場の雨漏り対策として有効である、屋上防水の必要性や工事の種類、長持ちさせる秘訣や改修のタイミングについては、下記コラムで詳しく解説しています。

関連記事:工場の屋上防水を長持ちさせる秘訣と改修のタイミングをご紹介

3.倉庫・工場の耐用年数を延ばすには?

倉庫・工場の耐用年数をできるだけ延ばす対応も重要になってきます。耐用年数を延ばす方法としては、次のことが考えられます。

●定期的な点検で早期から手を打つ

定期的に建物内の点検を行い、劣化や不具合がないかを確認します。早期発見することにより、劣化の進行を止められたり、事故につながる要素をなくしたりすることができます。点検結果に応じて早期から手を打っておきましょう。

●建設後のメンテナンスまで請け負ってくれる建設会社に依頼する

倉庫や工場の建設会社の中には、建設後のメンテナンスまで請け負ってくれるところもあります。そうした会社に建設を依頼すれば、劣化や不具合を発見した際にも改めて業者を選定する必要がなくなります。

また不安があれば気軽に問い合わせができることも重要なポイントです。プロの知見に頼ることができれば、耐用年数を最大限に延ばすことができるでしょう。

4.まとめ

倉庫や工場の耐用年数は、複数の種類があります。また10年に一度を目安としながら、使用していくうちに生じる現実的な劣化や不具合など、複数の要素を加味して修繕やメンテナンス、建て替えを行う必要があります。

古郡建設では倉庫や工場の修繕工事、改修工事、建て替えを承っておりますので、お気軽にご相談ください。

また古郡建設が倉庫や工場を建てた場合は、建設後もアフターメンテナンスや将来的な修繕や改修まで視野に入れ、建築に関する知識とノウハウをご提供しております。新規で建設する際にも、お気軽にご相談ください。

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よくある質問

倉庫・工場・店舗設計、何からはじめたらいいのでしょうか?

まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問合せください。

埼玉県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

群馬県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉より遠いものの首都圏や京浜工場地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

埼玉や群馬の店舗建設の特徴やコツはありますか?

埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

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ただし今、世界は、社会の構造を変えるような技術の進歩、先の見えない国際情勢など、歴史的な激動の時代を迎えています。

このような時代の中で、生き残り、そして発展を遂げていくには、これまでとはまったく違うやり方や考え方が必要です。建設会社の仕事は、街をより住みやすく変えていくことです。

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