工場建設
工場の屋上防水を長持ちさせる秘訣と
改修のタイミングをご紹介

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工場の稼働や生産性を下げずに継続的に運用していくためには、建物や設備面の定期的なメンテナンスが欠かせません。中でも、屋上防水は普段、目が行き届きにくいことから手薄になりやすい部分です。
そこで今回は、屋上防水の必要性や工事の種類、長持ちさせる秘訣や改修のタイミングをご紹介します。

目次

1.屋上防水とは?

屋上防水とは、屋上のある建物の防水措置のことを指します。

屋上には雨が降るたびに水が長時間とどまってしまうため、建物内に雨水が漏れないよう防水措置が必要です。

屋上防水は、基本的には液状の塗料やシート、アスファルトなどを使用して防水層という防水を目的とした膜を設けることで施します。

●屋上防水の必要性

屋上防水が施されていなければ、たまった雨水などの水が建物に染み込みやすくなり、雨漏りの原因になりかねません。鉄筋や木材に水が染み込めば、建物の腐食も進んでしまいます。

工場や倉庫では、設備の故障や漏電にもつながるため、生産性や業務効率に影響することから、屋上防水は特に重要です。

屋上防水は業務継続のために重要な施工の一つといえます。

防水機能は日射や風雨によって徐々に経年劣化するため、定期的なメンテナンスも必要です。

2.屋上防水工事の種類

屋上防水の工事方法には、主に次の4種類があります。それぞれの概要を確認しておきましょう。

●ウレタン防水

ウレタン防水は、ウレタン防水材などの塗料を塗って防水層をつくる方法です。複数工法がある中で、密着工法では下地の上にウレタン防水材を塗布した後、補強材とウレタン防水材を重ねます。ウレタンはやわらかいため、はがれやすく、定期的な塗り直しが必要です。

●FRP防水

「FRP」とは「Fiber Reinforced Plastics」の略称で、「繊維強化プラスチック」を意味します。これはガラス繊維などで補強されたプラスチックで、塗布することで防水層を作ります。軽量であることから建物への負担が少なくて済みますが、ひび割れやすいところがあります。

●シート防水

シート防水は、ゴム製シートや塩化ビニールシートなどの防水性シートを貼る方法です。

下地に接着剤を塗布した後、もしくは緩衝材を敷いて固定器具を取り付けた後に防水シートを張り付けます。シートを貼るだけで済むので工事自体は手軽に行えますが、複雑な形状の屋上には向いていません。

●アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトを用いて防水層を作る方法です。熱工法・トーチ工法・常温工法の3種類があります。

熱工法では、熱を加えて液状化にしたアスファルトと防水シートを交互に重ねます。トーチ工法では、不織布にアスファルトを含浸させた防水材を、トーチバーナーで炙りながら接着させます。

常温工法では、常温で材料を付着させるのが特徴で、アスファルトが施された裏面に粘着性があるシートを交互に張り付けます。いずれも高い耐久性を持つのが特長です。

3.屋上防水の改修のタイミング

工場や倉庫では、屋上防水による防水層が正常に機能しているかを定期的に点検し、必要に応じて改修する必要があります。

次のような兆候が現れたら改修をするタイミングといえます。

●劣化の兆候

・防水層に雨漏りや水たまり、ひび割れ、はがれ、破れ、色あせ、ふくらみが見られる
・雑草が生えている
・「ドレン」という排水溝周りに亀裂が見られる

また前回の工事から10年程度経過したら、改修のタイミングといえます。何か不具合が見られないか確認し、改修工事を行いましょう。

工事の種類によっても耐用年数は変わってきます。

●工事による耐用年数の違い

ウレタン防水 10~12年程度
FRP防水 10~12年程度
シート防水 10~15年程度
アスファルト防水 15~25年程度

アスファルト防水は最も長持ちしますが、必ずしも良いとは限りません。工事費用や屋上の形状によって、最適な方法は変わってきます。よく検討して選択しましょう。

4.屋上防水を長持ちさせる方法

防水工事を行った後、経年劣化によりひび割れなどによる雨漏りといったトラブルをできるだけ起こさず、防水層を長持ちさせるには、定期的にメンテナンスや改修を行うことが重要です。次のような方法で長持ちさせることが可能です。

●年1回は防水層を目視確認する

最低、年に1回は防水層に異常がないか目視で確認するのをおすすめします。先ほどご紹介した劣化の兆候であるひび割れ、はがれ、破れ、色あせ、ふくらみ、雑草などは一目でわかります。もし異常が見られた場合は、専門業者に相談して対策してもらいましょう。

●ドレンの掃除を定期的に実施する

ドレンは屋上防水に重要であり、葉や砂土、ゴミなどが詰まると雨水がたまってしまい、防水層の劣化が早まります。水が外に流れていかず、防水層のひび割れたところから水が漏れ、雨漏りにつながる恐れもあります。3ヶ月に1回程度は、ドレンの掃除を行いましょう。

●定期的にトップコートを施工する

3〜5年ごとなど、定期的に防水層を守るコーティングの役割を果たすトップコートを塗り替えるのをおすすめします。トップコートは日光の紫外線によって自然と劣化するものです。定期的にケアすることで防水層を長持ちさせることにつながります。

5.まとめ

工場や倉庫の屋上防水は、施設が順調に稼働し続けるために重要な施工の一つです。防水工事は適切に行い、その後も定期的に点検やメンテナンスを続けることが重要です。

屋上防水に関してお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

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よくある質問

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