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工場・倉庫が対策をしておきたい災害対策をご紹介

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工場や倉庫を建築して運営・管理していくに当たり、災害対策を適切に実施することは必要不可欠です。「災害」と一口にいってもさまざまな意味合いがあり、労働災害から地震などの自然災害、火災などの人的災害などがあります。それらを想定して災害対策を実施していくことで、安心・安全に工場や倉庫を運営・管理していくことができます。
今回は、工場や倉庫が対策をしておきたい災害対策をご紹介します。

目次

1.工場・倉庫における災害の種類

工場・倉庫において起きうる災害には、主に次の種類があります。

●労働災害

労働災害とは、業務中に起きた事故による労働者の怪我や病気、障害や死亡を指します。労働災害の代表的な例として、機械へのはさまれ・巻き込まれ、転倒、墜落・転落、切れ・こすれなどが挙げられます。これらの労働災害は、工場や倉庫では起きやすいといえます。

●地震や火事などの自然・人的災害

地震や台風などの自然災害や、火事などの人的災害も起きうる災害です。工場や倉庫の建物の倒壊や損傷が考えられ、特に近年増えている大震災では甚大な被害をもたらします。

2.工場・倉庫における災害対策の必要性

工場・倉庫では、特に力を入れて災害対策を実施する必要があります。その必要性をご紹介します。

●労働災害は製造業で特に多い

厚生労働省が発表した令和4年における労働災害発生状況において、死亡災害と事故による休業4日以上の死傷者数はどちらも製造業が最も多い結果となっています。死亡災害は40人、事故による休業4日以上の死傷者数は約2.6万人でした。特に工場や倉庫は、製造業が運営することが多いため、数ある業務の中でも労働災害のリスクが高いと考えられます。

●自然災害はいつ起きるかわからない

日本は自然災害大国といわれており、国土交通省のデータでも2000年以降は毎年、多くの自然災害が発生していることがわかります。自然災害についてはいつ発生するかわからないため、常に警戒し、備えておく必要があります。

●物流倉庫はインフラとして特に停止させられない

大地震などの大きな災害が発生した際に、特に物流は緊急物資を輸送するなど、生活インフラとして重要な役割を果たします。そのため、物流工程の要となる物流倉庫の場合は、特に災害時に業務を停止させない体制をしっかりと整えておくことが求められます。

●BCP対策を経営戦略的に実施する考え方が浸透している

BCP(事業継続計画)は、企業が自然災害やテロ攻撃などの緊急事態に際して、事業資産の損害を最小限に留めながら、中核となる事業の継続と早期復旧が行えるよう、平常時に行う活動や緊急時における事業継続のための手段などの計画を指します。工場・倉庫を運営する企業についてもBCP対策を実施し、対応策を取っておくことは欠かせません。

近年の自然災害の増加や新型コロナウイルス感染症といったパンデミックを経験したことを契機に準備を始める企業が出てきており、今後も増えていく見通しがあります。

●従業員のウェルビーイングや健康経営への意識の高まり

近年、経営手法として従業員のウェルビーイングを重視した経営や健康経営への意識が高まってきています。ウェルビーイング経営とは、従業員が身体的、精神的、社会的に満たされるように組織の環境を整えていく経営手法であり、健康経営とは、従業員の健康を重要な経営指標ととらえ、健康の管理と増進に積極的に取り組む経営手法です。これらの意識の高まりを受け、災害対策は従業員を守るという観点から注目されています。

3.工場・倉庫が対策するべき災害対策

工場・倉庫は、具体的にどのような災害対策を実施できるのでしょうか。労働災害と自然・人的災害の災害について、人による対策と建物における対策になると考えられる代表的な例を、それぞれご紹介します。

1.労働災害

●人による対策
労働災害を防ぐためには、従業員の日頃からの意識や心がけが重要です。例えば、「5S(整理:Seiri、整頓:Seiton、清掃:Seisou、清潔:Seiketsu、しつけ:Shitsuke)」の徹底や、業務に当たって起こりそうな危険を予知して話し合い、対策を立てる「KYT(危険予知トレーニング)活動」、「ヒヤリとした」または「ハッとした」という一つ間違えば重大な事故になりかねない「ヒヤリハット」事例を対策する「ヒヤリハット活動」、従業員への安全教育などが考えられます。
また、従業員の目につく壁に、危険を予防喚起するような標語を掲出することも有効とされています。

●建物における対策
工場や倉庫の建物内においては、転倒予防のために滑り止めやマットを導入したり、黄色ペイントを施したりすることで段差を示したりすることなどが挙げられます。また、建物設計時や改修時に、扉へはさまれるのを予防するために手すりの位置を検討するといった例もあります。

2.地震や火事などの自然・人的災害

●人による対策
地震や家事などの災害に対して備えるためには、定期的な避難訓練や事業継続のシミュレーションの実施が重要になってきます。また災害が起きた直後に、従業員の安否を確認するツールを用意しておくなど安否確認手段の構築も、従業員を守りながら、事業を継続するために大切です。

●建物における対策
・地震を考慮した建築・耐震補強工事
工場や倉庫を建築する際には地震を考慮して設計することが重要です。主に耐震・制振・免震の3種類があります。

耐震:建物を頑丈にして大きな揺れに耐えられるような建築を施すことを指します。例えば、柱と柱を斜めの材でつなぐ筋かいを入れたり、接合部を金具で補強したり、柱を増やしたりします。

制振:高層ビルなどの上階における揺れの増幅を緩和するために、ダンパーなどの制振装置を設置する方法です。

免震:地震の揺れが建物へ直に伝わりにくくするために、建物と地盤を切り離した構造にする方法です。建物と基礎の間に免震装置を設置するのが一般的です。

建設後の工場や倉庫においては、壁や柱を補強するなどの耐震補強工事を行うこともできます。

・耐震設備や防災設備の導入
工場や倉庫では機械や備品、商品などが設置・保管されていることが多いため、倒れたり、荷崩れしたりするのを防止する設備を導入することが一案です。例えば、商品を保管するラックはあらかじめ揺れに強いものを導入するといった方法が考えられます。

・太陽光発電などの自家発電設備と蓄電システムの導入
自然災害時には電力供給が途絶えることもあるため、太陽光発電などの自家発電設備や蓄電システムの導入なども検討する必要があります。

・代替設備や施設の確保
自然災害などによって機械や設備が使えなくなったり、工場や倉庫そのものが倒壊してしまったりする可能性もあることから、代わりの設備や工場や倉庫を準備しておくことも一案です。

4.まとめ

災害はいつ何時起きるかわかりません。いくら備えていても、被害が甚大になる恐れがあるため、被害を極力減らすためにも、日ごろからの徹底した備えが重要になってきます。工場と倉庫については特に災害対策は重要です。

古郡建設では、災害対策も含めた工場や倉庫の建築が可能です。耐震などの地震対策はもちろん、その他の災害対策についてご検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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よくある質問

倉庫・工場・店舗設計、何からはじめたらいいのでしょうか?

まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問合せください。

埼玉県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

群馬県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉より遠いものの首都圏や京浜工場地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

埼玉や群馬の店舗建設の特徴やコツはありますか?

埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

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わたしたち古郡建設は、大正3年の創業以来1世紀以上にわたり、地域発展のお手伝いを続けてまいりました。そして多くの皆さまに支えられながら、これまで高い評価をいただくことができました。

ただし今、世界は、社会の構造を変えるような技術の進歩、先の見えない国際情勢など、歴史的な激動の時代を迎えています。

このような時代の中で、生き残り、そして発展を遂げていくには、これまでとはまったく違うやり方や考え方が必要です。建設会社の仕事は、街をより住みやすく変えていくことです。

街を変えるのが仕事なら、建設会社自体も、時代の変化に合わせて変わっていかなければならないと、強く感じております。閉塞感、若者離れ、固い…従来の建設業界のイメージを突きぬけることが、更なる発展に必要不可欠なのです。

代表取締役社長 古郡栄一

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