工場設計・建設のポイント

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工場設計の基本

  • 工場設計は基本設計と詳細設計に分けられ、工場の生産性や安全性、そして将来の拡張性を見据えた上で設計を行うことが重要となります。
    工場設計とその他の建物の設計をするにあたって最も大きな違いとしては、ゾーニングと動線計画の必要性が上げられます。
    ゾーニングとは、建物内の空間を機能や用途別に分けて、それぞれのバランスを取りながら空間全体の中での位置関係を決めることを指します。
    動線計画とは、人やモノが移動するために最適な動線を配置していくとを指します。
    工場は、他の建物と比べて空間が広く、働く人や稼働している機械の数が多いため、ゾーニングと動線計画を立てないと、工場の生産性に大きく影響を与えることになります。また、将来新たな機械を導入した際に、設置できるスペースがあるかどうかなどの拡張性を加味した計画も重要となります。

工場設計の流れ

  • 1. 要望のヒアリング
    工場を設計するにあたって、必要な広さや高さ、生産方式、人員数、工場可動時間の把握、用途や要望、予算などをヒアリングします。

    2. 工場立地計画
    新たに用地を所得し、工場を建設する場合、自然立地条件やインフラ条件の確認などを行います。

    3. 基本計画
    工場設計の基本計画では建物の間取りやゾーニング、動線、配置など大まかなイメージを決めます。
    基本計画では、配置計画、平面計画、立面計画、断面計画などが必要となります。

    4. 関係法令の確認
    工場設計に関係する主な法律として、都市計画法、建築基準法、工場立地法があります。
    もしもこれらの法律を違反してしまった場合、罰則が適用される可能性があり、建設プロジェクトにも影響が出てしまいます。
    そのようなトラブルを防ぐためにも、法律について押さえておく必要があります。

    5. 基本設計
    基本計画をもとに、建物構造や設備、間取り、外観デザインなどを簡易的に設計する基本設計を行います。

    6. 概算工事費の確認
    基本設計が完了したら、概算費用を算出します。

    7. 実施設計
    概算工事費用に問題がなければ、実施設計を進めます。実施設計は、建築意匠統計、建築構造設計、電気設備設計、機械設備設計に分けられます。

    8. 本見積もり・契約
    実施設計をもとに本見積もりを行い、同意の上、契約を結びます。

    ここまでが工場設計の流れとなり、契約締結後に工事着手、完成となります。
    工場建設のスケジュールや、スケジュールを決める上で確認すべきポイント、関連法令の詳細や、スケジュールが必要な理由については、下記コラムで詳しく解説しております。

    工場・倉庫建設のスケジュールを決めるために必要な準備とは

工場設計・建設を成功させるポイントとは? POINT

  • 工場の生産性を高められるかどうか

    工場建設・設計を検討するにあたって最も重要なポイントは生産性の向上です。
    設計段階から、作業員の動線、機械レイアウト、作業環境の整備等、様々なことを検証する必要があります。
    十分に検討されないまま工場設計・建設を行うと、無駄なスペースや動線が重なり、反って生産性の低下に繋がります。
    従業員にとってストレスを軽減し、働きやすい環境を整えていくことは、作業効率や工場の生産性を向上するにあたって重要となります。また、将来的に生産ラインの設備増設、機械レイアウト変更等が予想される場合は、拡張性の高い工場を建設する必要があります。

  • 工場は床が命

    工場設計・建設において床はかなり重要度が高いです。
    工場といっても、食品工場、機械工場、印刷工場、薬品工場等、様々な用途が存在します。
    食品工場であれば、調理の際に火や熱湯を使用することが多いため、耐熱性や耐火性の高い塗料を施した床材を使用します。
    また、衛生管理の面で、工場内を「汚染区域」と「非汚染区域」のエリアに分けて色を変えたり、違った床材を使用したりします。
    機械工場では、油や洗浄剤などがよく使われます。そのため、耐油性や耐薬品性の高い塗料を使った床材を使用します。
    工場内ではフォークリフトで重量物の運搬が行われることが多いので、衝撃に耐えられるように床の荷重や強度も検討します。

  • 従業員や近隣環境への配慮

    工場設計・建設を成功させるポイントの1つとして、従業員や近隣への配慮も重要です。工場から出される排煙、排水、騒音、臭い等はトラブルの基ですので、充分な検討が必要となります。建物の外観も大切な要素であり、美観の整った工場であれば、地域の住民から良いイメージを持たれる存在となり、地域の治安維持にもつながりますし、採用面でも良い人材が集まりやすくなります。また、従業員が作業しやすい環境を整えることは工場の生産性にも影響するため、設計段階から従業員への配慮も忘れないように進めましょう。

  • ランニングコストも考慮

    工場設計・建設の成功は、建てて終わりではありません。建設するにあたって、建設費全般の イニシャルコストだけではなく、使用によって生じる水道光熱費などのランニングコストも想定する必要があります。光熱費は選ぶ資材や断熱工法によっても変わるため、将来的な運用やメンテナンス費用を抑えられるように、使用する材料や工法を総合的に選ぶようにしなければなりません。

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古郡建設は、埼玉県・群馬県で、多くの印象的な
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よくある質問

倉庫・工場・店舗設計、何からはじめたらいいのでしょうか?

まずはお客様の構想を明確化します。規模や予算・用途を明確化させる事で、土地探しやリニューアルの規模感がある程度定まります。
特に埼玉・群馬での建設の場合、主要交通網とのアクセスによって倉庫・工場の利便性、店舗の集客力に大きな差が出ます。
また、用途地域による制限や、地盤による向き不向きもあるため、詳細はお問合せください。

埼玉県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉県は首都東京と隣接しており、各幹線道路や貨物運搬に長じた鉄道網が整備されており、大手企業も含めた大型倉庫がこうした交通網を中心に集中しています。一方、既にこうした利便性の高い地域に大きな土地を確保するのが難しく、県内広域にわたり首都圏の物流を支える倉庫や、京浜工業地帯に関連する工場等の建設が進んでおります。
広大な土地の確保は難しいものの、最近では小型倉庫を複数確保し拠点間の在庫・生産状況の連携を密にした運用を行う企業様が多く見られます。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

群馬県における倉庫・工場建設の特徴や用地探しのコツはありますか?

埼玉より遠いものの首都圏や京浜工場地帯に近く、また県内を北関東自動車道・関越自動車道・上信自動車道が通り甲信越地方へのアクセスが良いのが群馬県の特徴であり、そのため群馬県には業種問わず様々な工場が見られます。特に鉄道や航空機、自動車など輸送用機械器具のように広大な土地を要する大型製品の工場、江戸末期以降の歴史的背景を持つ製糸・亜鉛地金の加工工場、ナショナルブランドがこぞって群馬に工場を構える食品工場が有名です。特に県内の太田・館林・藤岡・富岡に工場が集中しております。
一方倉庫などの物流拠点は太田・館林にも多く見られますが、前橋・高崎・安中といった鉄道沿線にも多く見られ、埼玉よりも広域をカバーする物流拠点として活用されている傾向が見られます。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。群馬で倉庫・工場建設用地にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

埼玉や群馬の店舗建設の特徴やコツはありますか?

埼玉・群馬は特に鉄道などの交通網整備により人口の集中が進み、かつ大宮や高崎といったオフィス展開が進む地域もあり、ターミナル駅周辺では都心と変わらないような駅ビルや駅前店舗も見られ、通勤・通学利用者をターゲットとした店舗展開が進んでいます。
一方、幹線道路と自家用車が主な交通手段として機能する地域もあり、こうした地域では幹線道路沿いに広大な駐車場を併設した郊外型店舗の展開が主流です。客層もファミリー層が主体となります。
二極化傾向が進む中、商品やメインターゲットに応じた立地と店舗設計が埼玉・群馬の店舗建設の鍵となります。
私たち古郡建設は、埼玉・群馬で1世紀にもわたって地域発展のご支援をして参りました。埼玉・群馬で店舗建設にお悩みの場合はぜひ一度ご相談ください。

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古郡建設とは ABOUT

お客様から愛され、
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わたしたち古郡建設は、大正3年の創業以来1世紀以上にわたり、地域発展のお手伝いを続けてまいりました。そして多くの皆さまに支えられながら、これまで高い評価をいただくことができました。

ただし今、世界は、社会の構造を変えるような技術の進歩、先の見えない国際情勢など、歴史的な激動の時代を迎えています。

このような時代の中で、生き残り、そして発展を遂げていくには、これまでとはまったく違うやり方や考え方が必要です。建設会社の仕事は、街をより住みやすく変えていくことです。

街を変えるのが仕事なら、建設会社自体も、時代の変化に合わせて変わっていかなければならないと、強く感じております。閉塞感、若者離れ、固い…従来の建設業界のイメージを突きぬけることが、更なる発展に必要不可欠なのです。

代表取締役社長 古郡栄一

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